『占領都市』パンフに寄稿したら、再会して、誤解が解けたこと。マウント取り合いは仲良い同士としかしたくないよね、って話。
だいぶ昔、たまに行っていた、文化的なものを販売しているお店がありまして。当時のイケてるカルチャー系の雑誌などに度々紹介されたりする、海外インディーズ映画とか、英米文学とか、プログレなんかを好みそうなアート界隈の人が集まる場でもあり(つまり私の好みでもあります)。イベントやパーティなども時々やっていて、知り合いがゲストで出ていたりしていたので、時々参加していたんですが、10年くらい前のパーティを最後になんとなく行かなくなりました。
その最後のパーティで一度だけ会ってSNSで繋がったけど、その後、メッセージのやり取りはもちろん、お互いの投稿に反応することも全くなく、100%交流がなかった方から、急にメッセージがきまして。なんだろうと思ったら、『占領都市』を初日観に行ってパンフレット買ったら、私の寄稿文が載っていたので、本人ですか?と。そうです、と返信。よく私のこと覚えていたなぁ、とびっくり。
『占領都市』初日行って、パンフ買うくらいなので相当な映画好きだなー。
何ターンかやり取りして、せっかくなんで近々どっかで飲みません、と誘っていただき、次の日、ちょうどその方が住んでいる地域で撮影があったので、その終わりで合流。
タイミングとフットワークって大事。
結果、すっごい楽しい再会だったのですが、なんで10数年全く交流なかったのか、といえば、彼曰く、あのパーティ、なんか上からの感じの人多くなかった?なので、あんまりアナタと話さなかったけど、勝手にいけすかない、そのうちの一人だと思ってた、と。
いや、私も彼に対して全く同じことを思っていた。w
だいぶ時間が経ってから誤解が解けて、再会という、SNSの面白さを再認識。彼のように、一度だけ会って、SNSで繋がって、それ以降全く交流ない方たくさんいるので、そろそろ整理しようと思っていたけど、ちょっと考えます。
しかし、映画や文学や音楽、アートについて人と話するのは大好きなんですが、難解な作品や作家の知識自慢、マウント取り合うような会話に面白みをあまり感じなくて。一つのコミュニケーションの形なので、それで成り立っている世界を否定はしませんが、私は、人にも作品に対しても、愛とリスペクトが欠けている態度を取られると耐えられないんです。親しい者同士でのマウント取りごっこは楽しいですが、初対面の人に吹っ掛けられるのがほんと苦手で、毎回よく知っている話題でも無知を装って流してしまいます。誤解したりされたりもあるので、できるだけ偏見は持たないようにいろんなものと対峙していますが、歩み寄っても難しければどちらかが悪いわけではなく、単純に相性の問題なのでどうしようもないのかな、と。
それぞれが気持ち良い場所で気持ち良い人と、違和感を覚える場には笑顔でさよならして、でもタイミング合えば再会して、カルチャーを楽しんでいければ、と。それは仕事でも、学校でも、恋愛でも同じかもしれませんね(なんの話やねん!)。
というわけで、これをきっかけに10年以上ぶりにあの店行こうかな。笑
そして、『占領都市』ほんと素晴らしい映画です!観に行かれたらパンフレットもぜひ。
作品へのリスペクトのみの個人的な見解を熱く寄稿しました😁