トーナメントは逆さまがいい?
トーナメント。
様々なスポーツでおなじみの、あの方式。
元・応援団としては、野球の試合が真っ先に思い浮かぶ。
甲子園と明石球場。
思い出せば秋田育ちの少年にとって、関西は想像を絶する暑さだった。
さて、このトーナメント。
もともとは、中世のヨーロッパで騎士が戦ったことに由来するとか。
一人の勝者を決める方式として、大変シンプルでわかりやすい。
観ている者の興奮は、自ずと高まる。
参加している者に至っては、なおさらであろう。
だが、このトーナメント、である。
私には、長い間どうしても納得の行かない点があった。
「一人の勝者を決めるために、大勢の敗者が生まれる。」
これは、果たして世界にとって、本当に必要な方式なのだろうか。
そんなモヤモヤが、私の中で消えることはなかった。
ふと、そのトーナメントを逆さまにしてみた。
すると、印象が全く違う。
色々な捉え方ができそうだ。
・一人が二人を支え、その二人が他の二人を支える。
・一人が二人に分け与え、その二人が他の二人に分け与える。
・一つの思想が二人に受け継がれ、その二人が他の二人に受け継ぐ。
などなど。
これらの見方は、人類を発展させ、幸福をもたらすことに役立つのではないだろうか。
少なくとも私には、この方がしっくりくる。
人類は、何世紀もの間、戦いの歴史を繰り返して来た。
そろそろ、世界の見方を変えてもいいのではないだろうか。
誰か一人が勝つ世界から、一人がみんなを支える世界へ。
もしかすると、それは今より興ざめした世の中なのかもしれない。
それはつまらない、と言う人もいるだろう。
でも、今よりもっと温かい世界が開けるような、そんな気がする。
逆さまのトーナメントを眺めながら、自分には何ができるか考えてみたい。
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