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【文章がうまくなりてぇんだ】新聞のコラム欄を毎日書き写した結果

文章が上手くなりたい。

noteのクリエイターをはじめ、文章を書く機会の多い人はみなそう思うだろう。私もその一人だ。

文章を書くという行為はかくも難しい。
およそ多くの人がぶち当たる壁なのに、しかし体系的に良い文章が書けるようになるメソッドは驚くほど少ない。

もぅマヂ無理……とSNSで心の闇を発信しそうになった手前、そのむかし予備校の小論文の先生が言っていた言葉を思い出した。

「文章が苦手な人は新聞のコラム欄を書き写すといいですよ――」。

なるほどそうかと思うが早いか、朝日新聞の「天声人語」を購入し、毎日模写することにした。

実際のページ

朝日新聞のコラムは603文字だ。
時事問題を中心に主張が展開され、手を替え品を替え最後は必ず603に着地する。実に美しい。

精緻な文章に体当たりで挑む。写し終わったら声に出して読んでみる。
そうして一カ月ほど経ったころ、悪の衝動が芽生える。

「キモい文章が書きてぇ……」。

ちょうど自分が借りてきた猫のようで息が詰まって仕方がない。

日々連続して「正しい」文章に鞭を打たれ、思わず「うんち!!」と叫んでしまいたくなる。

自制しようとするほど、でっかく「うんち」と書いてしまいたい。
己の情けなさに涙が出る思いである。

私のような痴れ者でない限り新聞のコラムは非常に良い教材である。
普段は自己流でも、迷ったら立ち戻る型ができるのは何より心強い。

明日からひとつ挑戦してみてはどうだろうか。

おしり。


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