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先生みたいなことをして思うこと

この歳になり、たまに若い人に自分の考えを教えさせていただく(教えるなんて偉そうで言えない)機会がちょこちょことある。
最初から少し違和感があって、何度か繰り返すうちに確信に変わったことがあるので書き残しておこうと思う。

そう、自分も若い頃に思っていた。

「そんなことを聞きたいんじゃないんだよ」

ってやつだ。

さっきも書いたけど、若い頃自分も先生とかが話すことを聞きながらそう思っていた。「そんなことを聞きたいわけじゃないんだ、今の世の中ってそんなもんじゃないんだよ」と。
だけど自分も50半ばになり、話していることは自分が若い頃、年上の人に言われていたことと大体同じようなことを話していることに気づく。
正確な答えはわからない。
少なくとも、自分にとっての答えは以下のようなものだ。

昔、言われていたことはある程度真理だった

ということだ。
当時は「お前は現役じゃないだろう」とか、「そんな上っ面な話ではなくてもっと実践的な話をくれよ」と思っていたが、30年くらい経って思うのは「ああ、あの時先輩が言っていたことは正しかったのだなあ」ということだ。
もちろん、それは私の場合であって、私が話をしているような、今20代の人にとってそれが正しいかはわからない。
それが正しかったかどうかは今、私が話している若者が歳をとり、誰かに教えたり、もしくは振り返ったときに判断することだ。

なので現時点では私が話していることを真理だと受け入れろ、とは言わない。
ただ、答えは今は出ないのだから、心の片隅に置いておいたら良いんじゃないだろうか、ということだ。
ヒントの一つとして、心の片隅にちょっと残しておいてもらったら、もしかしたら私がぶち当たったトラブルや何やら、そういうものを回避できる可能性が少しは上がるかもしれない。




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