僕の駐在員日記 #番外編 バンドン
これは僕の駐在員としての記録である。
インドネシアに来て初めての旅行。
書きたいことが多すぎて、番外編としている。
始まりは会社のメンバーの一言。「バンドンに行くけど、一緒に行かないか?」 答えは、「もちろん行きます!」
誘われたら余程のことがない限り、断らないようにしている。これは人生で心がけていることでもある。行動して違ったなと思うことも正直あるけれど、何事もやってみないとわからない。
ということでいざ1泊2日のバンドン旅行へ。
バンドン【Bandung】はジャカルタから車で4時間ほどの、涼しい気候と豊かな自然が残るインドネシアで人気の観光地である。食事も美味しいようで、皆が口をそろえておすすめしてくる。
始まりは、金曜の仕事終わりから。
まずはタクシーに乗り、会社の仲間Rの奥さんと職場で合流し、車をピックアップ。そしてもう一人の仲間Eの家に立ち寄り、荷物と子供1人をピックアップ。そして次はRの家で夕食をいただき、荷物と子供2人を乗せて出発。
この時点ですでに23時を回っていた。先に書いたように、バンドンはジャカルタから車で4時間かかる町である。
車内ではもちろんインドネシア語での会話になり、昔流行ったスピードラーニング応用編かと思った。運転してくれている中で申し訳なかったが、さすがに途中で眠ってしまっていた。
時は午前3時、ようやくバンドンに到着したが、向かった先はとあるアパート。コテージに泊まると聞いていたのだが、、。
聞いてみると「コテージは明日泊まるよ!」とのこと。
2泊3日の旅に変更である。きちんと行程を聞いていなかった僕が悪いが、荷物を余分に持ってきて正解だった。
翌朝、子供たちの元気な声で目が覚め、シャワーを浴びて支度をして出発。まずは朝食を食べにバンドンの中心部へ。公園に出ている露店で、”サテ(インドネシアの焼き鳥)”を食べる。これがまた美味しい。
ここでちょっとしたハプニング。コテージがあるキャンプ場まではさらに2時間かかるらしい。もう何も驚かないよ。むしろ何でも楽しめる気分だった。
キャンプ場に近づくにつれ、風景も自然が豊かになってきた。
それにしても驚いたことが、インドネシアは渋滞が酷いことは身をもって知っていたが、バンドンでも、キャンプ場までの山道でも渋滞をしている。圧倒的に車の量が多すぎるのだろう。
茶畑を抜けると、キャンプ場が見えてきた。川沿いに佇むコテージに泊まることになる。田舎育ちの僕にとっては実家に帰ってきたような感覚だ。
目の前の川ではラフティングができるとのことで、体験することになったが、まさかインドネシアでラフティングをするとは思わなかった。小学生時代の球磨川以来だった。
上流の湖で簡単なレクチャーを受ける。
「左:kiri」「右:kanan」「衝撃を抑える体勢:bon」以上。
湖からそのまま川に入るかと思いきや、一度陸に上がり道路を横断して、さらに徒歩で移動をすること数分。ようやくスタート地点へ。
スタート地点ではお馴染みの渋滞が。
少し待って出発!!
全長5km・所要時間40分のコースである。
楽しい思い出は全て写真に残っていた。
こっちに来て大変なことも多いけれど、日常を忘れて最高の体験ができ、もっとインドネシアが好きになった。やはり何事もやってみることが大切だと改めて実感した。
終わった後は、むき出しのトラックの荷台に乗りコテージへ。赤道直下のインドネシアだが、バンドンの山の中で標高も高いため肌寒い。
ユニクロのウルトラライトダウンが大活躍。
シャワーはなく、トイレ兼用の水浴び場のような浴室でキンキンに冷えた水道水で体を洗い流す。大学生の経験がこんなところで活きるとは。
夜は外でコーヒーを飲みながら、談笑の時間。会社の話・家族の話・日本はどんな国なのか。気づけば日付が変わろうとしていた。
もう寝ようとしたところ、一つ質問があると。
「正直に答えて。楽しい??」
この質問には驚いたが、答えは口に出すまでもない。
僕に楽しんで欲しいという気持ちを持ってくれていたのだろう。この感覚は日本人と似ているかもしれない。それが僕がインドネシア人を好きな理由の一つでもある。
インドネシアで生活をして、日本人にはない【豊かさ】を持っていると感じさせられる。寛容な心を持って、今がある幸せを感じながら生活をして生きたい。
翌朝、キャンプ場が用意してくれたナシゴレンを食べて、名残惜しい気持ちをしまってジャカルタへ帰る。またきっと来れると信じて。
途中で、バンドンで有名なお土産屋さんに立ち寄り、その後昼食を取ることに。郷に入っては郷に従え、ということで初めて手でいただくことに。不思議な感覚で意外と難しかった。
サービスエリアで見た夕日が凄く綺麗だった。。
これにてバンドン旅行終了。
すでに次回が楽しみである。
番外編 バンドン旅行
完