「うさぎ系男子」について考える
公認会計士の三浦真です。
「うさぎ系男子」という言葉を日経新聞で見かけました。
今日は、この言葉が再び注目されている背景について、考えます。
一見、流行りの用語のようですが、実は、そこには現代を象徴する、深い意味が込められているのではないかと考えます。
「うさぎ系男子」とは、人見知りで警戒心が強い一方、寂しがり屋で甘えたがりな性格を持つ男性を指すようです。
彼らは、派手さや積極性よりも、居心地の良さや心のつながりを重視するのが特徴とのことで、
かつての「男らしさ」や「頼れる男性像」とは異なり、柔軟で繊細な新しい男性像を表しているようです。
私は昭和54年(1979年)生まれです。私が育った昭和の時代では、「男は男らしくあるべきだ」という価値観が、一般的でした。
学校の先生からも、そういった教育を受け、自分自身も疑うことなく、その価値観を受け入れていました。
しかし、時代は大きく変わり、多様性を尊重する現在、このような考え方は、時代に合っていません。特にLGBTQの理解が進む今、「男らしさ」という単一の価値基準で人を評価する時代ではなくなったと感じています。
東京大学の学生寮で、同じ釜の飯を食べた私の友人にも、同性愛の仲間がいて、多様性の時代を実感しています。
それだけに、「うさぎ系男子」という言葉に「いいね!」と言える、柔軟な心を持ちたいと思います。
昭和54年生まれの私にとっては、このような新しい価値観を受け入れることが、自分自身のアップデートにもつながります。
ここで思い出すのは「外部環境への適合の重要性」です。この原則は、自然界だけでなく、ビジネスや人生にも、当てはまります。
事実、生き残るのは「最強の存在」ではなく、「外部環境に適応できる存在」です。恐竜が絶滅し、小さな哺乳類が生き残ったのは、その象徴です。
経営の現場でも、外部環境の分析と、それへの適応は不可欠です。
市場の変化、顧客ニーズの進化、テクノロジーの進展に適応できなければ、どんなに大きな企業でも淘汰されてしまいます。
それと同じように、私たち個人も時代の変化に対応し、自分を柔軟に変化させていかなければならないですね。
「うさぎ系男子」という言葉は、単なる流行語にとどまらず、現代の多様性や適応力の重要性を象徴するものだと思いました。
この言葉に「いいね!」と言える心と、新しい価値観を柔軟に受け入れる力。それこそが、これからの時代を生き抜くための鍵だと考えます。
私自身、昭和という時代に生ま育ち、かつての価値観を持ちながらも、令和の時代の多様性を理解して、進化させていきたいと思います。
時代に適応し続けることで、経営者としても、成長していきたいと考えています。