「資産運用立国」について考える
公認会計士の三浦真です。
本日は「資産運用立国」について考えます。
資産運用立国とは家計の資金を成長企業に投資し、企業価値向上と家計の資産形成を促進する好循環を目指して、国を豊かにしていくという考えです。
大きな方向性としては良いと考えますが、過去には、企業の価値創造力の低下などにより、日本では大きな成果を挙げられませんでした。
現在、私も利用していますが新NISAで、新たに投資を始める方も多いと思います。
新NISAを始める若者の多くは米国企業を選び、企業年金も国内企業への投資を縮小する傾向にある、とのことです。
これに対処するには、日本企業の価値向上や、経営改革が必要で、課題は多岐にわたります。例えば、課題の一つ、社外取締役の役割の再検討は、短期間に解決でき、効果的なものだと考えます。
資産運用立国に賛成
私は「資産運用立国」という考えに賛成です。
日本は個人も法人も、銀行にお金を預けるだけでなく、各自が負担できるリスクに応じて投資して、投資を通じて経済全体の成長に貢献していくことが正しいと考えます。
私が子供達にも話す内容ですが、「銀行じゃなくて投資」です。
もちろん投資にはリスクが伴いますが、広くリスクを分担しながら社会全体が恩恵を受ける構造を作る必要があります。
個人も法人も成長しよう
資産運用を語る前提として、まず個人も法人も自らが成長しなければなりません。
個人はスキルを磨き、法人は価値創造力を高める経営改革を進める必要があります。特に、社外取締役には「経営」を学び、本来の役割を果たすことが求められます。
来年1月から始まる公認会計士三浦真塾では、上場企業の社外取締役の方も学ばれる予定です。経営者教育に携わる公認会計士として、職責を果たして行きたいと考えます。
現在執筆中の書籍について
最後に少し話が変わりますが、私は現在、「経営×生成AI」と「東大式思考術」という2冊の書籍を別々の出版社の編集の方と相談しつつ、執筆しています。
前者はAIを活用した経営改革の可能性、後者は不確実性の高い時代を生き抜くための思考フレームワークをテーマにしています。来年に出版できるよう、頑張ろうと思います。これらの本を通じて、多くの方々に新しい視点やヒントを届けられるよう、全力で取り組んでいます。
「資産運用立国」を進めるためにも、これら視点は必要です。書籍に含まれるであろう内容も、今後、少しずつ、noteに書いていきます。