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守秘義務とノリの良さ問題
公認会計士の三浦真です。
今日は「守秘義務」と「ノリの良さ」の両立について書きたいと思います。
これは、私が日々直面している問題で、実は、多くのプロフェッショナルも共通する課題と感じています。
中には、ノリが良すぎて、守秘義務に反してるのでは、という方もいるので、留意しましょう。
守秘義務の重み
公認会計士には、法的にも倫理的にも厳しい守秘義務が課されています。
企業の内部情報を扱う立場として、それらを外部に漏らさないことは当然です。
私たちの信用はこの守秘義務の上に成り立っており、それを破ることは、一発で信頼を失うことを意味します。
この何を話してはいけないかを常に意識していると、自然と、慎重になりがちです。
例えば、友人や、知人と食事をしているとき、「最近、仕事はどうですか?」と聞かれることがあります。
もちろん、話したいことはたくさんありますし、面白いエピソードもあるのですが、守秘義務があるため、抽象的な返答に終始することも多いのです。
この慎重さがノリが悪いと見られてしまう原因になることがあります。
ノリの良さを保つことの重要性
一方で、私は「ノリの悪い人」にはなりたくありません。
特に経営者の方々やビジネスパートナーとの関係では、場の空気を読む能力や軽快な会話のリズムが求められます。
堅苦しいだけの会話では関係が深まらず、結果的に信頼関係の構築に支障が出ることもあります。
ビジネスの場では、ちょっとしたジョークや軽い冗談が場を和ませることもあります。
しかし、守秘義務を守りながら適切な「ノリの良さ」を発揮するのは、意外と難しいのです。
何かを話そうとして「これって守秘義務に抵触するのでは」と考えると、言葉が詰まってしまうこともあります。
守秘義務とノリの良さの両立に向けた工夫
では、どうすれば守秘義務を守りつつノリの良さを保つことができるのでしょうか。
私が意識しているいくつかのポイントをご紹介します。
具体的な話ではなく、抽象的な話をする
守秘義務に触れない範囲で、一般的なビジネスや業界のトレンドについて話すようにしています。たとえば、「最近はDX(デジタルトランスフォーメーション)の研修が熱いテーマですね」といった具合です。具体的な案件には触れず、会話を広げる工夫をしています。事例ではなく、教訓
過去の経験から得た教訓や学びを共有することで、場を盛り上げます。「こんなミスを防ぐにはどうするか」をテーマにすると、興味を持ってもらえることが多いです。質問を投げかける
会話の主導権を相手に渡すことで、自分の発言をセーブしつつ場を盛り上げる方法です。「ここまでの成功の秘訣は」「今後の展望は」と質問することで、相手に気持ちよく話してもらえるよう努めています。ユーモアを忘れない
守秘義務を守ることに集中しすぎると、どうしても堅苦しい印象になりがちです。そこで、ちょっとしたユーモアや雑談を織り交ぜて、雰囲気を柔らかくすることを心がけています。
公認会計士としてのバランス
守秘義務とノリの良さを両立するのは簡単ではありませんが、両方ともプロフェッショナルとして重要な要素です。
情報の守秘を徹底することで得られる信頼は、公認会計士として、仕事を続けていくうえで欠かせません。
一方で、相手との信頼関係を築くためには、単なる「真面目な人」ではなく、「話していて楽しい人」であることも必要だと思います。
このバランスを取るには、場数を踏むこと、日々意識して、トレーニングすることが大切だと感じています。
私自身も、まだまだ試行錯誤の連続です。
守秘義務とノリの良さの両立に関する考えや経験を共有できる機会があれば、ぜひ、お話ししましょう。