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令和6年9月議会の一般質問と回答


 
先週日曜日に投開票され、大館市の市長が全国現役最年少の27歳となりました。
少子高齢化が進む中で、若い世代が政治参加していくことを
より広げていくことは本町の未来にとっても重要です。
今回の質問でも、タブレットや海外留学など
当町の若者が様々な未来につながる質問をしていきます。
 
また、五城目高校の今後は6月議会でも質問しました。
高校魅力化や地域みらい留学などの事例について
昨日の荒川滋議員の視察研修報告の中でも取り上げられていました。
ぜひ、役場庁舎内でも五城目高校を存続させるための動きを
意識してほしいです。
 
一度無くなってしまっては
町内の高校生を含む若者は
二度と戻ってくることはありません。
 
島根県海士町にある隠岐島前高校高校魅力化プロジェクトを
中心メンバーと推進し、
現在では全国各地で高校魅力化を進めている藤岡慎二さんが代表をつとめる
プリマペンギーノという会社の役員も
今年6月18日に五城目町に来ています、
その際に、五城目高校の魅力化について言及し、
必要であればワークショップや
協議会のファシリテーターを行うとの
前向きな声ももらっています。
 
 
それでは、通告の通り、
一般質問を行います。
 
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椎名議員もこの後質問されますが、
 
 


  1 高校生の海外渡航補助をふるさと納 税で 
(1) 小中学生向けには、AIU との協働で五城目で世界一周などのプログラムが行われているが、高校生向けには行わないか。


松浦から市議員から質問いただいたプログラムの他、小学生向けにはキャリア教育実践事業「世界1周」の授業を実施しておりますが、高校生向けのものは現在検討しておりません。
 
 

(2) 今年度、民間団体が有志でクラウドファンディングを 行い、五城目在住の高校生を海外に送った事例がある。 今後に向けて、ふるさと納税の使途目的を明確化するこ とで、町在住の高校生の留学や海外での学びを五城目町 で継続的に支援できないか。 


 
 
町長:町では今年度、町内の30歳未満の若者を対象に、海外旅行希望者の支援を行う「グローバル人材育成事業」を実施することから、同事業により高校生の留学や海外での学びを含め、様々な異文化体験などができる環境作りを推進してまいります。
 
松浦:そのグローバル人材育成事業の予算はいくらか。
まちづくり課長:予算は40万円です。
 

(3) 来年度以降はどのような KPI や計画を考えているか。 


 
町長:グローバル人材育成事業の来年度以降につきましては、今後策定する第3次まちひとしごと創生総合戦略の事業として実施したいと考えております。
 
 

2 矢田津世子を今後どのように町内外 に発信していくのか 
 
(1) 没後 80 周年を機に矢田津世子の未発表原稿が発見さ れるなど、改めて町内出身の作家として評価されようとし ている。県立大学副学長の高橋秀晴氏によれば、津世子作 品は、ふるさとへの愛を感じさせ、人間の本質を描いている作品であると評価される。今回の原稿の「みぞれ」につ いてもこれまでのような簡易出版だけではなく、流通に乗 せたほうが良いという声もある。町の考えは。 


 
 
教育長:町といたしましては、五城目町出身の女流作家矢田津世子の郷土への深い愛着のある作品を、地域文学の向上と生涯学習の推進を目的に、矢田津世子没後80年事業として、未発表作品集の出版を計画しております。
流通に関しましてはこれまでの作品集同様五城目町教育委員会刊行の未発表作品集として五城館での取り扱いとして広めたいと考えております。
松浦:確認ですが、未発表作品には何点あるのか。また、今回の未発表作品には何作品が入るのか。また出版部数や金額は。


生涯学習課長:
未発表作品は28作品あるが、28作品のうち、公表してよいかどうかも検討する。作品として入る数も検討していく。出版部数は700部 販売金額はまだ未定。
 
松浦:出版部数が700部ときいたが、これらを効果的に町内外に発信するためにホームページなどへの掲載は。購入フォームなどを載せることが望ましいが町の考えは。
 
生涯学習課長:まずは五城館だけで販売する。県外の人には着払いで対応する。
 

(2) 作品内に出てくる古寺など、五城目町の場所を巡るツ アーなども企画し、町内外に向けて予算をかけなくても発 信できる方法もあると考える。町の考えは。 


 
 教育長:矢田津世子作品にはこれまでもご本人が幼少期を過ごした大正初期の五城目町の朝市の様子などが書かれています。 また今回、今般発見されたみぞれの原稿には通称古寺、了賢寺などが登場する場面もあります。 また随想集「思い出の町」には、五城目町の当時の様子や森山の頂から見た風景などが紹介されています。 没後80年に合わせ、さきがけ新聞で矢田津世子が大きく取り上げられたことから、五城目町への関心が高まってきております。
こうしたことから初めに、これらの場所を「文豪矢田津世子」の聖地として、ホームページなどで発信し、当町への来訪者の増加を図ってまいりたいと存じます。
 
 
松浦:五城館の学芸員がいなくなってから長年、特別展は誰が展示を工夫するのか。その人の専門性は80周年を満たす内容になるのか。また、秋田文学資料館に展示方法などのアドバイスをもらうのはどうか。
 
教育長:秋田文学資料館は8月末まで展示が行われていた。この後、町としても同様の展示を行っていく。その際は、高橋先生、秋田文学資料館のアドバイスをもらう予定。
 

(3) 町で保管されてある矢田津世子の原稿や資料などはどこにどのように保管されているのか。保管状況はどのようになっているのか。また、没後 100 周年まであと20 年、原 稿の劣化など保管方法も今後課題になってくる。データ化などは検討しないのか。 


 
 
教育長:矢田津世子の原稿や資料に関しましては、生涯学習課で保管しており、保存の方法については秋田文学資料館に指導いただきながら保存に努めております。 また資料のデータ化については、重要なものに関しては既に終了しており今後はデータを一覧できるよう検討してまいります。   
 
 
 
DX推進について小玉議員も質問しておられましたが、
今回は子どもの利用しているタブレットの状況についてです。
 

3 タブレットの更新および古いタブレ ットの有効活用は 
 
(1)現状、小中学生に貸与しているタブレット機器の更新 タイミングが近づいている。本タブレットの運用状況につい て、成果と課題はなにか。次期の更新に向けてこれらの課題 をクリアするにはどのような準備が必要か。また想定予算や 時期は。 


 
 
 
 
教育長:
GIGAスクール構想の運用については、文部科学省から示されている確認項目などに基づき、必要あれば改善を図り、各小中学校で運用しているところであります。 その中で当町の中学校において、ネットワークの通信速度に課題がありましたが、今年度校内ネットワーク環境の見直しにより通信速度の解消を図るなど、順次対応を行っております。 成果としましては大型提示装置などのICT機器をタブレットと連携した学習を行うなど、授業などで活用する機会が増えており、教員の習熟度も向上してきていると認識しております。 また教員資格を有する推進員により、やむを得ず登校できない児童生徒等へオンラインで学習支援を行うなどの対応も行っております。 今後の対応としましてはタブレットの利活用や指導力に格差が生じないように、教員の研修の充実を図っていくとことが重要と考えております。
またタブレットの次期更新時期、NEXTGIGAについてでありますが、文部科学省が示した方針ではタブレット1台当たり5万5000円。対象は全校全児童生徒、学びを止めないために15%以内の予備機が補助対象となっております。
国が都道府県基金として交付し、都道府県単位で共同調達を行うこととなっております。 現在県では共同調達に向け仕様書などを作成しているところでありますが、共同調達により安価な調達が見込まれると思われます。 また町の更新時期については現在のソフト等のライセンス期限に合わせ令和8年度中の更新を目指しており、事業費としては約4230万円で2090万円が補助金で充当される見込みであります。


(2)現状のタブレットはリースではなく、町が購入したも のである。これらを用いて、各公民館などで高齢者や町民の 幅広い世代にも DX の恩恵が受けられるような取り組みを町 で行っていくなどは検討しないか。 


 
教育長:
GIGAタブレットは、令和8年度の更新時期を迎えると、再度ソフトウェアなどのライセンスを取得しないとオフィスなどがつ使用できなくなることから、ライセンス終了に伴い売却による処分を検討しておりますが、初めに町内の地区公民館などの公共施設で使用希望があるかニーズ確認を行い、その場合は所管替えにより対応したいと考えております。
 

(3) 総合発展計画にも「ICT を学習ツールとして効果的に活 用していくために、児童生徒の ICT 技能の段階的育成と教 職員の指導力を高める研修を推進します」と記載があるが、 教職員向け研修の状況と、児童の ICT 技能の習熟度はどのよ うに測定し現状どうなっているか。


 
教育長:教員のICT活用指導力の状況については、令和5年度の16項目調査においてできる、ややできると回答した教員は小学校88. 2%、中学校92. 7%となっております。 県総合教育センター研修のICT活用リーダー研修等へ積極的に参加するよう周知してまいります。
また、学校では推進員によるICTの効果的な活用を図るための教員研修などを行い、校内においても中核的な役割が期待される教員の育成を図っております。 また各小中学校では児童生徒のICTの向上を図るため、情報活用能力指導計画に基づき、段階ごとに習熟度が図られるよう指導しております。
児童生徒のICT技能の習熟度については、今年4月に行われた全国学習状況調査の質問紙調査の結果を参考にした場合、タブレットなどのICT機器を活用することで、自分の考えや意見をわかりやすく伝えることができると回答した児童生徒の割合が、小学校では全国平均79. 2%、全県平均85. 2%に対し、当町児童は89. 8%、中学校では、全国平均77. 7%、全県平均83. 1%に対し、当町生徒は84. 0%となっており、児童生徒の技能は向上していると認識しております。
 
今後はもっと授業でタブレットの活用機会を増やしたり、持ち帰りの機会を増やすなど、習熟度の向上を図ってまいります。
またICT企業を活用した「個別最適な学び」の充実と、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向け、授業改善を図ってまいります。    
 
 
 
 

4 樋門管理のあり 方は 
 
(1)全員協議会では、フラップゲート一基を設置するのに 2000 万~3000 万程度の予算が必要とのコメントがあった。 一方で大川地区の農業用樋門などは高さが低く、内水氾濫を フラップゲートで防げないとのこと。フラップゲートを導入 する場所としない場所の想定は。導入しない場合、可搬型ポ ンプなどでの対応となるが、この対応についてはいつ目処で 誰が指示を行い、予算としてはどれぐらいがいつ計上される のか。現状の予定を教えて下さい。 


 
町長:松浦議員もご承知の通り、下水道における内水浸水対策として、現在内水浸水想定区域図の作成、内心内水浸水対策の検討を実施しており、二つの業務で得た浸水情報などを基に、下水道事業計画(雨水計画)の見直しについても併せて実施しているところであります。
現時点では東礒ノ目に設置している樋門についてはフラップゲート化を予定しているところであり、樋門などが設置されてない吐口または農業用排水路などの樋門についてはこれからの検討事項となりますが、さっきの議会議員全員協議会でお示しした浸水シミュレーションにありますとおり、浸水被害の軽減が見込まれることから、下水道事業のみならず、他の事業でのフラップゲートの設置が可能かどうか調査してまいります。 したがいまして、大川地区につきましては今後の調査結果により、可搬式ポンプの必要性の有無や運用方法などを検討していくこととなりますので、事業費などについては未定となっております。 


(2)先日の全員協議会資料にて、内水浸水対策住民説明会 が今年度 12 月と 2 月に 2 回開催されるとあったが、
こちら は毎回内水氾濫で被害が大きくなる曙町含む大川地区に向 けても開催されるという認識であっているか。 



町長:住民説明会については本定例会に議案上程予定の水道事業および下水道事業経営等審議会設置条例に基づく審議会を開催し、専門的見地から、町の内水浸水対策についてご意見をいただいた後に、住民生活説明会を開催する予定であります。
開催方法については役場・五城館などにおいて地区の制限なく、五城目町民全体を対象とした形で開催する予定となっています。 
 
 
 
 
 

5 遊具新設とエリ アマネジメントの融合を 
 
(1)全員協議会の資料で提案された町内遊具の管理計画に ついて、今年 6 月の遊具点検の結果、修繕不要が 6 基のみ、 撤去が 12 公園 31 基となっている。場所を集約し必要な遊具 を新設すべきという声もあったと聞くが、新設するための場 所選定やどのような遊具を選定するのかの方向性は、パブコ メやワークショップの際にぜひ町民の声を入れてほしい。 昭島市立光華小ではプレーパークを学校内で行うなどの 事例もある。五城目町の様々な環境を活かした新しい遊具と 公園づくりは、これまでも指摘している雀館のエリアマネジ メントにもつながる。男鹿市に 2025 年に新設される船越こ ども園は建築家の三浦丈典(みうらたけのり)氏が関わり、地域全体を新しい学 びの空間とする計画がある。 現在休止中の雀館運動公園の整備費年間2,000万円の一部 をエリアマネジメントや建築家、デザイナーに依頼すること で、より充実した雀館公園と遊具新設に伴う場所にリブラン ディングができないか。町の考えは。  


 
町長:町内遊具につきましては点検結果を踏まえ、修繕や撤去の予算を本定例会に計上しているところです。
今後はアンケートやワークショップ、パブリックコメントなどにより、様々な機会を通じてご意見を伺いながら、子供の居場所作りやこれからの遊具のあり方について検討してまいります。   
 
 
 

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