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そばにいて。冷めた光で

2024年11月27日に
「そばにいて。冷めた光で」っていうEPをリリースした。

このEPは
2024年の
9月リリース「ソカラ」
10月リリース「うかれるベイベー」
した2つの楽曲に新曲「そばにいて。冷めた光で」(語りVerをむ)合わせたEPとなっている。

ラブソング縛りの最後

2024年はあるコンセプトを持って曲を制作して、それをEPにするというトライをしてきた。

1-3月は同じコード進行をループ(同じ和音をくりかえし)させて作った
※コード進行は「くりかえし」のアートワークの四角に書いてるから気になる人は見てみてね。

5-7月は楽曲のマスターチューニング(曲を作る時の基準になる音程)を432Hzにで作った

9-11月は、全楽曲ラブソングというコンセプトだ。
これまで直球的な歌詞を使うラブソングはあまり作ってこなかったが、色々思うこともあってラブソングにトライしてみた。

そして本作が、ラブソング縛りの最後の曲というわけだ。

うかれるベイベーが明るいから

前作のうかれるベイベーは僕の中でかなり明るい曲で、「こんなに明るい曲作れるんだ」って自分でびっくりしたくらい。
だから、その反動で本曲は少し憂いのある楽曲にしたいという気持ちがあった気がする。たぶんね。

「talalaske♪」

基本的にサビになりそうなメロディーから楽曲を膨らませて作っていくので、まずはそのメロを作ることが多い。基本的には歌詞も同時に出すことが多い。
だけど、この曲に関しては適当にお風呂で歌った
「talalasca♪talalasca♪talalasca♪」っていう何語でもないようなスキャットのフレーズ(実際に楽曲のサビのメロディとして採用した)がなんか良さげで、これを膨らませた。

最終的に「talalaske♪」→「照らして」と「そばにいて♪」になるけどその過程はなんとなくこんな感じ
「talalaske♪」→「talahiihe♪」→「tabahiite♪」→…→「照らして」
┗→「hobahiite♪」→「tobahiite♪」→…→→「そばにいて♪」

「月」と「太陽」

元々は「照らして」という単語から連想させて
「月」と「太陽」での歌詞を作ろうと思っていた。

「月は太陽がないと光ることができない。」
という恋人に依存しているようなニュアンスで歌詞を連想しようと思っていたから。

この方向性少しずつ頭の中で楽曲の歌詞を書き始めていた。

歌詞を作る時は、僕は基本的に映画を流していることが多い。
映像もそうだし、セリフなどからもアイデアを思い浮かぶことも多いから。

例によって歌詞を考えながら映画を見ていたら、たまたま月と太陽の話が出てきた。

「太陽の大きさは月の400倍大きい」

確かにそういったところ全然考えてなかった。
よく考えると月と太陽はずっと一緒にいるわけではないから「そばにいて」だとなんか違う。。。なんなら距離的には地球と月のほうが全然近いなとか思って

月と太陽をテーマにするのはやめた
でも光というニュアンスは残そうと思った。

冷めた光で照らして

歌詞中には使っていないが、「冷めた光で照らして」というフレーズを思いついた。そして元々楽曲タイトルにしていた。

光は感覚的に「あたたかい」イメージがあるけど、それが冷たいと感じてしまう状況がなかなかリアルな心模様を表している気がする。

このフレーズを思いついて、いろんな歌詞のピースが埋まり始めた気がする。

心の中ではそれが不健全だと理解しながらも、「そばにいてほしい」という願いだけにすがる自己欺瞞。その不器用さ。

そんなことが全体のテーマになった

(曲の中盤でも下記のような歌詞があるが、)
冷めたものを温めるとと消えてしまいそうだという、なんとも切ない情景を切り取れた気がする。

我ながら、胸がキュッとなる歌詞を書けた気がするので、ぜひ歌詞を見ながら聴いてほしいと思う。


サウンドリファレンスの楽曲

歌詞を考えながらもどんな曲調にしていくのかアレンジにするのかなどをずっと考えていたし、自分のお気に入りの楽曲を聞き返していた。

MICHELLE の”STUCK ON U”という楽曲を聴いて、この感じが僕が求めている感じに近いなと思って参考楽曲にした。

あとあと気がついたけど、
STUCK ON Uの歌詞も執着っぽい感じだったから(僕の英語力で読み取れたニュアンスでは、、、全然違ったらめっちゃ恥ずかしいけど)

で、このSTUCK ON Uの特徴づけるサウンドの一つとして、ベースの存在感だと思う。
このベースをずっと聴いているとD’angeloのFeel Like Makin` Loveのピノ・パラディーノっぽいと思えてきて。
D様のFeel Like Makin` Loveも参考楽曲にすることにした。
ビート系は「よれたビート」で作ってみたけど、思った以上に難しかった。
本当にあのグルーブは異常だと改めて思った。

イントロ・アウトロは、Feel Like Makin` Loveのあの有名なフレーズ同時に吹いている。ホーンアレンジもかなり参考にした。ネットで調べるFeel Like Makin` LoveのHORNのクレジットにはロイ・ハーグローブは記載なかったがおそらくロイ様の音・アレンジなんだと思う。誰か知ってたら教えてほしい。

(久々にD’angeloのVoodooを聞き返したけど、やっぱすごい。あとクレジットを見ようと思って家でCDを探したけど、CDを無くしていることにも気がついた泣)

当初は意図はしていなかったけど、このよれたビートやサウンドが
「愛」「恋」の不完全さ・不安定さ、また人間の歪さを醸し出している気がして良い仕上がりになった。


もはやあんまり覚えていない

例のように、曲を作ってる時は没頭しているからすごく考えているんだけど、曲ができてしまうと、アートワークやMV、次回作のことを考えるので、
曲のことは忘れてしまう。多分質問されたらすぐに思い出せるんだけど、自力で思い出すのは意外にも難しい。

この曲で悩んだことの一つとして、
曲のKEYで悩んだ。
Gb(変ト長調)にするか
G(ト長調)にするか
Ab(変イ長調)にするか

Keyが変わるの雰囲気が変わる。G(ト長調)にするかAb(変イ長調)にするかでは相当悩んだ。


さいごに

なんとも切ないラブソングになったが、とてもいい曲になったと思う。
健全ではないかもしれないけど、それでもいいというのも
リアルな愛・恋なのかもしれない。


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