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#初めてのインターネット

あれは何年前だったか、と記憶を辿ってみたらなんとWin95の時代。もう20年以上前なんですね。道理で歳を取るはずです。

当時、インターネットはまだ黎明期と言ってもいいような頃で、通信料が今みたいに定額制ではなかったから、色々と苦労したのを思い出します。

プロバイダーをニフティに決めて、手続きしたはいいけれど何から始めたらいいかわからない。手始めに、当時好きだった双界儀というプレイステーションのゲームについて検索して手当たり次第に見ていたら、攻略法の掲示板とそれに付属するチャットルームに辿り着きました。

同じ趣味の人たちと会話するのがこんなに楽しいものなのか(ヲタバレが怖くてゲーム好きな素性は誰にも言ってなかった)、顔も見たことがない人たちとこんなに仲良くなれるものなのか(テレホーダイにして毎晩23時以降に同じような顔ぶれで集まって話してた)などと感動しきりだったのを覚えています。まぁとにかく楽しくて楽しくてしょうがなかったので、家にいる時は結構長時間接続してましたね。仕事が終わったらどこにも寄らずにマッハで帰宅してネットに繋いで、チャットメンバーとだらだらいろんなことをしゃべってました。

そんなある日、インターネットを始めた約一ヶ月後のことです。私の元に恐怖の手紙が一通、送られてきたのです。

ニフティへの支払い金額が含まれたクレジットカード会社からのご利用明細。
いつものように何も考えずに開封した私は、金額欄に書かれた数字を目にして凍りつきます。

なんだこれ。

け た が ち が う !!!

いつもの請求金額より、0が一つ多い。その金額の意味を理解するまでに10秒以上の時間がかかりました。

そしてようやく現実を認知した私は、自分以外誰もいない部屋で狂ったように叫び出します。

インターネット………こんなにかかるんか!
(ちゃんと契約内容読んどけよ)
いやいや、テレホーダイにしたはず!もしかして、なってなかったのか!?
(なってたけど昼間も結構繋いでたよね)
………チャットルーム、おそるべし。
(恐ろしいのはお前の無知さ加減だ)

私は青くなり震えだし、これに懲りてどうしても必要な時以外はテレホーダイの時間帯にだけ繋ぐことを覚えましたとさ。めでたしめでたし。

……それを思うと、いつでもどこでも定額でネットができる今の時代は、非常に恵まれていると実感します。当時の私に教えてあげたい。そのうちこんな時代が来るよって。
そしたら、どんな顔して悔しがるかな?

#はじめてのインターネット
#テレホーダイ
#テレホ
#ニフティ
#双界儀



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