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娘の中学校の文化祭で感じた二つのこと

先週の日曜日、娘が通っている中学校の文化祭があったので、休みを取って行ってきました。

朝から結構な雨が降っていて、演目が始まる頃には土砂降りと言ってもいいような状態だったのですが、体育館は子供たちの晴れ姿を観ようと結構な数の人々がつめかけていました。

午前中は各クラス対抗の合唱コンクール、午後からは文化部が日ごろの成果を発表するプログラムになっていて、ほかに校内に授業で作った作品などが展示されています。

うちの娘は芸術的才能が高い方で、デザインしたり絵を描いたりするのがとても上手です。

吹奏楽をやっているのもありますが、音楽的なセンスもあるようです。

今回、クラス対抗の合唱コンクールでは、なんとソロパートを任されることになったというので、母はビックリ!

娘は事前のリハーサルの時から、「どうしよう」「緊張するー!」と言っていました^^

多くの人の前で、しかもソロで歌声を披露するとなると、緊張するのは当然だと思いますし、私ももともとかなりのあがり症だったので、気持ちはとってもよくわかります。

でもそこで、私が娘にしたアドバイスは、手のひらに人という字を書いて飲み込めだとか、お客さんをカボチャだと思えとか、そんな子供だましではありません。

多くの人が自分の歌声に聴き惚れている。
自分はその人たちのために、朗々とそれはそれは気持ちよく歌い上げている。
これは自分のためのステージ。最高の気分!

そういう風に思いながら歌えとアドバイスしました。

失敗したらどうしようとか、上手く歌えなかったらどうしようとか、そんな風に思ってるとその通りになるから、とにかく気持ちよく歌っているところを思い浮かべながら本番までの時間を過ごすといいと話したんですね。

それを聞いた娘は苦笑いしていました。
そう言われてもなかなかできないという意味なのか、そんな大それたイメージはできないという意味なのかは分かりません。

本番である昨日はちょっとしたおまじないのためにあるものを持たせたりして、気持ちよく歌えるように送り出したわけです。

そして迎える本番。
娘のクラスは2年生6クラスの中で最後の出番でした。

課題曲を歌った後、自由曲に入ります。娘のソロパートは自由曲の一部です。

娘より客席にいる私の方がドキドキしてくる始末^^;

ビデオカメラを持つ手も震えます・・・

ですが、私の心配をよそに、娘は立派にソロパートを乗り切ってくれました。

少しボリュームが小さかったけれど、とてもきれいな歌声を聴かせてくれたのです。

あまり口を開けずに歌っている子が多い中、うちの子と隣の子(共に吹奏楽部)は基本に忠実にしっかりと口を開けて、身体表現もバッチリでした!

さすが吹部!音楽に対する姿勢が違う!

と、我が子ながらベタボメです(笑)。

で、このコンクールは各学年ごとに最優秀賞を決めるのですが、なんと娘のクラスが二年生の部の最優秀賞を獲得したんです!!

これは本当に嬉しかったですね(*^ー^*)

クラス対抗で行う競技では、運動でも文科系でも、1年生の時から一度も賞を取ることができなかったので、これは自信になったのではないかと思いました。

こういうことがあると、クラスの団結も強くなるんですよね♪

そして、団結と言えば、午後からの吹部の演奏でも、ちょっとした感動がありました。

三年生が受験を前に仮引退してしまうので、現メンバーで行う最後の学内演奏の場が、この文化祭です。

朝から降り続いていた雨が土砂降りとなり、隣接する千葉のある地域に避難勧告が発令されたことなどもあり、予定されていた演目を一つ省かなければならなくなったのはとても残念でしたが、最後の曲の前に3年生の副部長が同じく3年生の部長に向けて送った言葉に、思わずホロリとさせられました。

3年生の部長を、3年生の副部長一名と、2年生の副部長二名の合計三名の副部長が支え、各パートにパートリーダーがいて、それぞれをまとめるという構造になっている吹部は、60名を越える大所帯であるがゆえに、色々な問題をはらんでいました。

娘は2年生ですが副部長をさせてもらっていて、わがままな1年生とそれを抑えつけようとする3年生の間に挟まれて、かなり苦労したようです。

1年生の時は、吹部の活動が楽しくて仕方がないという感じで、毎日ワクワクを感じながら学校生活を送っていた娘が、2年生になり副部長を拝命してから、家でもあまり学校でのことを話さず、口数そのものも少なくなっていました。

あまり家では愚痴を言うこともなかったのですが、他の部員のお母さんから聞いた話から、娘がチームをマネジメントすることの大変さを味わっているところなんだということを感じていたのです。

もう14歳だし、反抗期に入る時期でもあるので、自分の身の回りで起きた出来事をいちいち親に話すこともなくなってくるのだと思っていても、やっぱり話してくれないと心配だし、少し寂しくもありました。

一番苦労したであろう3年生の部長と娘は、ユーフォニアムという同じパートで、演奏するときも部長の隣に娘が位置取りしています。

最後の曲の前に、3年生の副部長が泣きながら、部長に対する感謝と労いの言葉をかけたのですが、それを聞いて部長も感極まって一緒に泣きだしてしまうということがありました。

涙で言葉に詰まりながらも、どうしても伝えたかった思いが溢れる言葉を聞きながら、思わずこちらも目頭が熱くなりました。

そしてその間中、泣いている部長の隣に座る娘が、さりげなく部長の背中に手をかけて、寄り添っていたのです。

それを見て私は、
ああ、大人になったなぁ。
と感じました。

副部長という役目を得て、昨年より視座が上がって全体が見渡せるようになった分、苦労することも多くあっただろうけれど、それが娘を成長させてくれていると実感しました。

クラス対抗の合唱コンクールで学年最優秀賞を取れたのは、クラスの団結の結果だと思うし、この吹部メンバーで出場した夏のコンクールで初めて金賞を受賞することができたのも、色々な揉め事がありながらもそれを乗り越え、全体がまとまることができたからこそのことだったと思います。

そのチームの中で、合唱ではソロパートを歌うという重責を担い、吹部では副部長の職責を担ってきた娘は、明らかにこの二つのことを通して、大きく成長したと思います。

そして翌朝は、その日をもって仮引退となってしまう3年生のために手紙を書こうと、部活に行く前に早起きして机に向かっていたわが娘です^^

今日は親バカな記事になってしまいましたが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

人生を楽しく生きる日本人を増やしたい。
そのために必要なことを伝えたい。

そのミッションを遂行するにあたって、一番身近にいる娘の存在が、自分を映す鏡になると感じているので、今後もここを娘の成長記としても活用していきたいと思います^^

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