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海に眠るダイヤモンド

三菱高島炭礦株式会社が経営していた端島鉱業所が舞台の海に眠るダイヤモンドだが、三菱の菱はダイヤモンドのことであり、石炭は黒いダイヤモンドと呼ばれた。軍艦島と呼ばれた端島は今、世界遺産である。
海に眠るダイヤモンドでは本当に保存されている設備を撮影に使えないので大掛かりなセットを組んだ。世界遺産なので日本政府には軍艦島(端島)の保存義務が世界遺産条約をもとにして存在する。
現代ほどの防塵性があるマスクなどなかった時代の炭鉱が描かれているので、鉄平の父は長年の炭鉱労働で中皮腫を患っている描写が描かれている。
ヨイトマケの歌という歌があるがヨイトマケに限らず炭鉱労働者には歴然たる職業差別が存在していたので、大学で端島出身だと言うと距離を取られて理不尽から3人は路面電車で泣いていた。
また炭鉱労働者たちは荒っぽいこともしていたので、暴力を匂わせる描写も描かれていて、仕事でダイナマイトも使っている仕事で、酸欠で事故死する危険と隣合わせの労働環境だったから、充分生活出来るだけの待遇をしていたことが知られている。
仕事が済んで交代で炭鉱から上がってきて風呂入っている時服ごと風呂入って汚れを落とす描写があってそうだよなそれが合理的だよなと思った。
海に眠るダイヤモンドで歌われる端島音頭はドラマで再現することで記憶遺産として伝承する目的もある。
長崎市は日本に3つある国際文化観光都市で、観光振興予算が別に出る。
人間ドラマとしても見応えのあるコンテンツを作るということが意味を持ってくる。
歴史と文化の豊かさを盛大に語って欲しいと思う。