もやもや
若い頃というのは根拠のない自信を持ってカフェで口説こうとする女の子にいい格好を見せようと、ことさら他の人間を見下すようなことを大声で言い放つものだが、大体においてそういうのは女の子は見透かしていて適当に相槌を打ってなびくようなこともない。
何歳くらいからかわしはそういう若い男の、人を下に見るような放言にもやもやしてきて、早くこいつら去って行かぬかと思うことが多くなった。
自分しか好きではない男というのはちょっと会話を耳にしただけですぐに感じ取れる。大体はいい学校に行ってちょっと自分を勘違いしている勉強しか達者でない人間としてはアホなやつなので、話題にするのも魂が腐るが、もやもやして毒をどこかに出しておかないと毒が回って不調になる。
そういう毒出しが皆の参考になって皆のためになるように書けぬものかと思ったが、やなやつに自分もなるくらいなら、広場で踊っていようかと思い、おっちゃんが踊っている横でわしもカフェを出て踊って来ましてんな。