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[音楽]幻のモカンボ・セッション'54(1975) 「欲望という名の音楽: 狂気と騒乱の世紀が生んだジャズ」より
二階堂尚による「欲望という名の音楽: 狂気と騒乱の世紀が生んだジャズ」は私のようにジャズに詳しくない人間でも、音楽が好きならば読んでもたいへんに楽しめる本であった。
大量の痛快&興味深いエピソードの書き起こしはしないが、本書の中で気になった作品を聴いてみることにした。
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1954年7月、横浜市伊勢佐木町の「モカンボ・クラブ」での演奏。3日間開催された3日目だけが録音されたそうだ。
日本におけるモダン・ジャズ、いわゆるビバップの貴重な資料。
だそうだが、ほとんど聴いたことがない私は、ウンチクも語れないし素直に音を聴くのみ。
録音状態がベストというわけではないが、生演奏のエネルギーに様々なものが溶け合っているように思える。守安祥太郎のテクニックについてはよく分からないが、円熟とは程遠い情熱と勢いが溢れている。上手な演奏に興味が無い私には向いている音源だと思う。
ビバップは理論と即興という、頭脳と肉体を駆使した芸術なのだと思う。ロックやポップ・ミュージックとは違う世界だ。
とはいえ、鑑賞者にはわりとどうでもいいことで、「おっ」と思う音が、音楽があるかどうかだけである。
私はある程度早めのBPMの中で各パートがバトっている雰囲気が合っている気がする。