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オペラティック・ポップ!マルコム・マクラーレンの広告音楽 British Airways「Aria on Air」1989

マルコム・マクラーレンの本(700ページ超え!)で、興味深いネタ満載過ぎる中の一つが、広告音楽の仕事だ。

当時の広告業界で賞を受賞した名作の音楽を手掛けたという。
聴いてみたら、これが素晴らしいのである。

ジョン・ライドンが言うように、マルコムは「かき集めてきて、まとめるのが得意」なのは的確だろう。パンク以降にもアフリカンビート(BOW WOW WOW)、ヒップホップ(Duck Rock)などをリサーチし作品化している(この手法は美術家のリサーチ活動と同じだと思う)。

「Aria on Air」はレオ・ドリーブの1883年のオペラ『ラクメ』の「花の二重唱」をポップ・ミュージック化したもの。
同書を読めばオペラへの傾倒はあったようだが、こうも見事に作品にしているとは恐れ入る。


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