アメリカが行った戦争工作の実例
ロシアの偽旗作戦を行う可能性のニュースがよく流れていますが、実はこれロシアではなくアメリカやイギリスのお家芸でした。
アメリカ建国以来の歴史的出来事を見ながらいかにアメリカやイギリスが戦争の口実を作り、工作活動により支配したい国の政治に介入、傀儡政権を作って多くの人命を犠牲にしてきたかを見てみましょう。
●アラモ砦事件
アメリカがメキシコに宣戦布告するきっかけになった事件。
1835年、当時メキシコ領であったテキサスに移住したアメリカ人農民達がメキシコ軍によって一方的な攻撃を受け、アラモ砦に立てこもり。アメリカから援軍が向かったが間に合わず、全滅したという話だが、実はそのアメリカ人たちは農民ではなくテキサスの独立運動を起こすために訓練され送り込まれた工作兵士であった。
そのためメキシコ軍が攻撃するのも当然で、アラモ砦に追い詰められたアメリカ兵達は援軍を要請するも、アメリカ政府はそれを無視、わざと見殺しにして「メキシコ軍によって虐殺された」とプロパガンダ、対メキシコ戦争の口実に利用した。
そうしてメキシコに勝利したアメリカがテキサス州を手に入れた。
●スペインと戦争するため起こしたメイン号事件
19世紀、アメリカはスペイン領のキューバ、グアム、フィリピン、中南米諸国を奪い取るためにスペインとの戦争を望んでいたが、アメリカ国民は南北戦争が終わったばかりで戦争に対して消極的であった。
そこで1898年、アメリカの戦艦メイン号を爆破沈没させスペインのテロとして新聞報道。
国民の世論が一気に転じて米西戦争へと突入していく。
1970年代になってアメリカ海軍はその自作自演の事実を認めた。
●パナマ運河を手に入れるためにコロンビアへ兵を派遣
パナマ運河を開通させて莫大な利権を獲得するために、パナマを統治していたコロンビアに5万人の兵を侵攻させ軍事干渉、パナマとコロンビアを乗っ取り傀儡政権を樹立。
1903年アメリカはコロンビアからパナマを独立させパナマ運河の利権を獲得。
1999年末まで100年近くその支配が続いた。
●ドイツと戦争するため起こしたルシタニア号撃沈事件
アメリカが第一次世界大戦に参戦するため1915年、イギリスのルシタニア号に多くの民間人を乗せ、ドイツ側にこの船がイギリス海軍の173トンの弾薬を積んだ偽装輸送船だという情報を流し、ドイツの潜水艦に撃沈させた。
ドイツにとっては対戦相手の弾薬を運ぶ船を撃沈することは国際法上、問題はなかったが、アメリカ人128人を含む1198人の犠牲者が出たことがメディアで大々的に報道されたことでアメリカ国民の世論が対独戦争へと傾いた。
しかし、沈没した船の引き上げで「偽装輸送船」だった証拠が数多く見つかりようやく2014年イギリス政府によってこれがアメリカとイギリスが共同して仕掛けた罠だったことが認められる。
●アメリカの利益を守るためにグアテマラにて傀儡政権を作り上げ大量虐殺
米国ユナイテッド・フルーツ社や米国政府が独裁者を支援し統治。
多くの民間人が虐殺された。
1954年に米国が支援する軍事クーデターで独裁政権を樹立。
1960年~1996年、グアテマラはアメリカが支援する政府と左翼反乱軍の間で戦われた軍によって行われたマヤの人々の大量虐殺を含む血なまぐさい内戦が続いた。
●ベトナム戦争をするために起こしたトンキン湾事件
1964年、ベトナム戦争を起こすためにアメリカ軍駆逐艦が北ベトナム軍の哨戒艇によって魚雷を2発受けたと自作自演。
2005年以降、ベトナム戦争に関する機密指定が解除、機密文書が公開され、自作自演の事実が証明された。
その中には、ジョンソン大統領とマクナマラ国防長官の電話「トンキン湾事件をベトナム攻撃の口実として使う」という会話記録も暴露される。
●アメリカCIAが工作したチリ・クーデーター
以下、ウイキペディアからその一部を引用。
1973年9月11日に、チリの首都サンティアゴ・デ・チレで発生した軍事クーデターのこと。
世界で初めて自由選挙によって合法的に選出された社会主義政権(アジェンデ大統領の人民連合政権)を武力で倒して新自由主義的な経済政策を押し付けるべく、米国政府、米国多国籍企業、シカゴ学派経済学者がチリ軍部を裏で操った。
チリクーデーターを扱ったドイツ人監督による映画「コロニア」をぜひご覧ください。
多くの若者がスタジアムに集められ殺されました。
ベトナム戦争以降も以下のように、アメリカはこれだけの戦争に関わってきました。
その大半は国連の承認を得ていません。
レバノン介入1982-1984年
グレナダ侵攻1983年
パナマ侵攻1989‐1990年
ソマリア派兵1992-1994年
イラク空爆1993年
ハイチ派兵1994-1995年
ボスニア・ヘルツェゴビナ派兵1995年
イラク空爆1996年
スーダン空爆1998年
アフガニスタン空爆1998年
イラク空爆1998年
コソボ空爆1999年
イラク空爆2001年
アフガニスタン戦争2001年~
イラク戦争2003年~
リベリア派兵2003年
ハイチ派兵2003年
ソマリア空爆2007年
リビア攻撃2011年
シリアへの軍事介入2014年
ベネズエラへのクーデーター工作2019年
その中のいくつかを取り上げると
●イラクの石油利権を奪うための湾岸戦争
1991年、イラクへ侵攻するために、ナイラという少女の証言を利用。
イラク軍兵士がクウェートにおいて、新生児を死に至らしめていると涙ながらに述べた証言により、国際的に反イラク感情とイラクへの批判が高まり、湾岸戦争の引き金となった。
しかし後に証言が嘘であったことが判明。
ナイラは一度もクウェートへ行ったことがない駐米大使館の娘で証言内容は反イラク扇動をするためにアメリカが作り上げたプロパガンダだった。
また、イラク軍による油田破壊の石油まみれの水鳥の写真が公開されたが、実はクウェート沖ではなくメキシコ湾でのタンカー座礁事故のものだったことが判明。
●アフガニスタン侵攻の口実を作るためにテロを利用
2001年に起こった911テロ事件はアメリカの自作自演と言われており、数々の証拠が挙げられている。
アーロンルッソ監督の証言インタビューは有名。
アメリカ軍がアフガニスタンに侵攻したことでアフガニスタンの株は暴落、資本家たちはただ同然の底値でその石油資源やその他の利権を手に入れた。
●民主化運動を装ったリビアのクーデーター支援
2011年、リビアのカダフィ大佐はヨーロッパ諸国から植民地支配されているアフリカ大陸を解放しようと、アフリカ中央銀行を設立しオリジナル通貨を発行しようとしたため、CIAが工作、独裁者カダフィ大佐というイメージを世界に発信、アメリカが買収した反政府グループを使って民主化運動を装ったテロが発生、アフリカの希望だったカダフィ大差が惨殺された。
●シリア内戦へアメリカ主導での軍事介入
シリアとイラクでの連合軍の空爆による民間人の死亡者数は、連合軍によれば1300人、独立機関の推計では8267~1万3168人と言われている。
目に見える戦争以外にも他国の政治に介入、工作を多々行っています。
2000年ごろから、中・東欧や中央アジアの旧共産圏諸国で民主化を掲げて起こった一連のカラー革命もそうです。
それらにはソロス財団やCIAが関与していると言われています。
2004年ウクライナでもオレンジ革命を起こしてアメリカの傀儡政権を樹立。
ロシアに対する圧迫をし続けました。
ロシア語を話すウクライナ国民を弾圧、拷問、虐殺が続きました。
アメリカのネオコンがウクライナのネオナチに近づき協力、極右勢力が力を増していきました。
また、生物化学兵器工場の建設にバイデン親子が関わったとされています。
2022年2月25日にウクライナ軍による東部ウクライナへの攻撃情報を得て、それを阻止すると共に、長きにわたって続いたネオナチのジェノサイドを終わらせるためロシア軍がウクライナへ特殊軍事作戦を行使。
主権を犯す行為として西側諸国は批難をするが、ロシアは国連憲章に乗っ取った行為と主張しています。
それが現在の状況といったところですが、現代はさらにメディアを使ったプロパガンダが質、量と共に拡大進化しています。
【今回、プロパガンダに使用されたフェイク映像の数々】
・ロシアがウクライナを侵略したとされる映像にロシアのゲーム「War Thunder」の一場面やスターウォーズの映画を使用。
・キエフ上空を飛ぶロシア軍の戦闘機とされた映像は2020年にモスクワで撮影された軍事パレードの動画に、サイレンの音声を組み合わせた。
・ウクライナに降り立つロシアのパラシュート部隊は6年以上前の写真。
・爆発映像に7年前に中国・天津で起きた爆発のときのものを使用。
ほか、あまりにも多いので紹介しきれませんフェイク映像の数々。
しかし、もっと酷いのは、ウクライナの囚人兵やネオナチが行った実際の虐殺をロシア軍のせいにしたり、ウクライナで行われていた人身売買をロシア軍侵攻のせいにしたりしていることです。
さらに将棋の戦法、「相手の打ちたいところに打て」、カルト宗教もよくやってることですが、虐殺や化学兵器の使用など、ウクライナがやろうとしていることをロシアがやろうとしているかもしれないと先手を打って情報を流すことで、実際事が起こった時にやっぱりロシアがと思わせる戦法。
プロパガンダもロシアが行っていると先に情報流すことで西側プロパガンダを信じさせない。
ロシアが悪い。
何をするかわからない恐ろしい国。
ウクライナを支援、応援しない人は非民主的。
→ 結果、戦争を長引かせ軍事産業で利益 エネルギーや食糧の高騰による利益 国際世論を誘導しロシアの孤立化、弱体化 対中国包囲網の強化
そのためにはウクライナ人を最後の一人まで戦わせロシア、ウクライナ双方がどれだけ悲惨な目に遭っても構わない。
戦争の勝敗に関係なく、戦争の長期化が狙い。
いかがでしょう?
アメリカのやってきたこと。
自国民でさえ平気で犠牲にする残虐さ。
犠牲になるのは相手国の兵士と一般国民、そして自国の若い兵士たちと時には民間人までも。
それが自国を守るための戦争ならまだしも、一部の資本家の私欲を満たすためだから許せません。
これ以外にも建国以前から行ってきた先住民族への虐殺、侵略行為、第二次世界大戦での日本への無差別空襲、原爆投下による民間人の大量虐殺などを含めると世界一、虐殺を行ってきた国であるかも知れません。
そしてそれらを正当化するために映画や新聞、テレビ、インターネット、あらゆるメディアを使ってプロパガンダを作成、流すことにおいても世界一のノウハウを持っているのでしょう。
ドイツや日本軍は虐殺、悪いことを行った。
共産主義やイスラム教国は恐ろしいというイメージ作り。
だからこれだけのことを行っても、日本人でアメリカを悪く思っている人は多くないのです。
戦後、自虐的に教育を受けた日本人は、アメリカに戦争で負けて良かったと信じ、アメリカの文化に傾倒、アメリカのやることなら何でも信じるような国民性になってしまいました。
政治も言いなり、日本国民の意見よりアメリカの意向がすべてに優先されています。
それがアメリカのポチと言われる所以です。
私もアメリカの音楽を聴き、ハリウッド映画を楽しみ、アメリカナイズされたキリスト教会で信仰を持ちましたのでその影響を強く受けています。
それらすべてが悪いわけではありません。
しかし、目を覚ましましょう。
自分たちの利益のためには私たちの命を犠牲にしても良いと考えている人たちがいるということを。
アメリカがと言いましたが、厳密にはアメリカの政治をコントロールし、その軍隊やマスメディアをも支配している世界金融資本家達がこれらのことを行ってきたことにどうか気がついてください。