史実や情報の捉え方【終戦記念日に思うこと】
今日は終戦記念日です。
まずは黙祷を捧げたいと思います。
さて、様々な記事を見る度に思うことを書きたいと思います。
その情報は本当に正しいのか?
いや事実だとしても解釈はどうなのか?
たとえば原爆が広島と長崎に落とされたことが事実だとして。
その見方、解釈は様々です。
「これは明らかに国際法に反する無差別攻撃である。
日本軍は既に疲弊しており日本の敗戦確定的だったのに落とす必要はあったのか。
日本人を人間として扱わず実験台にしたのではないか。」
それに対してアメリカ人の大半の考え方は
「このまま戦争が続けばアメリカ軍にも大きな損害が生じ、兵士たちの命を失うことになる。
だから原爆を落とすことで戦争を早く終わらせることができた。」
というものですね。
それぞれの立場などにおいて考え方が異なるのは仕方ありませんが、しかし一歩引いて物事をできるだけ客観的に見ようとする努力は必要かと思います。
そうでないと、何かのプロパガンダに簡単に騙され自分の頭で考えているようで実はコントロールされたり、その考え方に捉われた人は新たな間違いを犯しかねないからです。
もし日本に原爆が落とされたことが正しいという考え方が無批判でそのまま残れば、新たな核戦争を誘発しかねないのです。
しかし、意外とその考え方は日本人にも浸透していてアメリカのことを悪く言う人は少ないようです。
戦後の日本人教育においてアメリカのプロパガンダが効果的になされたということなのかも知れません。
またこんなこともありました。
1945年8月15日、日本が降参してもなおブラジルの日系人たちの中には日本は負けていない、勝っていると思っている人たちが9割がたいたそうです。
しかし、ポルトガル語がよくできる一部の日系人は現地の新聞をみて日本が負けたことを知りました。
それがいわゆる勝ち組、負け組、というグループに別れて争うことになるのですが、負けたことを報道しようとした日系新聞社は襲撃され死者まで出たそうです。
その対立はなんと戦後10年も長きに渡って収まりませんでした。
やがて昭和の高度経済成長で日本は復興、町は活気に溢れるようになりました。
そこへブラジルから日本訪問団が訪れ、勝ち組の日系人は日本の発展ぶりをみて「やっぱり自分たちの思った通り、日本は勝利していたんだ。」と自分たちが正しかったと思った人もいたそうです。
これは何を意味するでしょうか?
情報というのは現地を見れば正しく判断できるのではないということを私は感じます。
戦場でも現地を見てきたジャーナリストやカメラマンが、現状はこうだったと報告をしても、それが本当に真実なのかはわかりません。
建造物の破壊、亡くなった人のお墓、現地の窮状など実際目の前でみたことは真実かも知れません。
しかし、それがどういう状況で起き、誰によってなされたかなどは判断するのは現地の視察だけでは無理なのです。
現地に住んでいる人の話?
もちろんそれは参考になります。
しかし、それがどういう立場の人でどういう考え方を持っているかによって全く話の内容は違ってくるはずです。
ウクライナ問題においても、現地にいる日本人宣教師の話だけで日本の教会が判断して支援しているようですが、その宣教師はオデッサの悲劇やマイダン革命がどのように行われたか見て知っているのでしょうか?
ウクライナ東部のロシア語圏の住民の声を聞いているのでしょうか?
今一つ様々な角度から見ようとしない限り、迂闊にどちらかの立場につくことは怖いと思います。
もしかしたらそのあなたの善意の支援が新たな戦争犠牲者を生み出すことに用いられ、人殺しに加担していることになるかも知れないのです。
教会を直接支援するなら良いですが、どこに使われるのか分からない義援金は注意でしょう。
アメリカやNATOは兵器や弾薬を送り続け、ウクライナ人に最後の一人まで戦うようにゼレンスキー大統領に叱咤させています。
今、ロシアが悪いとし制裁している国は日本と西側の国だけです。
大半の国は中立を保っています。
それが何故かをよく調べてみましょう。
戦争を引きおこし長引かせているのはどちらなのか?
国や民族で善悪を判断してはなりません。
アメリカ人にも良い人はたくさんいますし、アメリカの教会の信仰は素晴らしく宣教師たちの献身的な活動によって日本の教会が誕生し、今日の私たち日本人クリスチャンがいます。
だからといって支配層の作り出したプロパガンダの影響を受けていることも事実で、それに関しては一歩引いてよく吟味する必要があることを思います。
最後に一つだけ、終戦間際でソ連が対日戦に参加、北方領土を占領したということについて、実はそれはソ連単独の行動ではなくアメリカが支援、動いていた記事がありましたのでそれを貼っておきます。
ソ連が先の大戦及び戦後の冷戦時代から原発事故、ソ連の崩壊、北方領土に対する考え方、ウクライナ独立、マイダン革命からクリミア支配などについてどういう言い分であったか、私もこのNOTEで何度か書いてきましたが、皆様ももう少し詳しく調べていただけたらと思います。
追記) ロシア人で英語通訳者、西側の英語のニュースを見て自らの祖国を批判しウクライナを擁護していたマリアレリアノヴァさんがアメリカ人ジャーナリスト、ジョンマークドゥガン氏に連れられて実際にウクライナ軍によって攻撃されていたウクライナ東部へ行って自分が得ていた情報とは真逆の現実に衝撃を受けて話しているインタビュー動画。
私はこの動画をみて、彼女と同じように感情的にロシアを忌み嫌って冷静に真実を見ようとしない幾人かの友人のことを思い出して重ね合わせ、ああ彼女が気がついたのだから絶望する必要はない、可能性はある、と思わず嗚咽をもらして泣いてしまいました。
なんとか友人たちに見て欲しい必見の動画です。
この動画の中でドイツ人ジャーナリスト、トーマスローパー氏が語っていますが、西のプロパガンダに影響された人は感情的になっていて議論することができなくなっていると話しています。
私の友達たちもそうです。
だから、どんなに理論的に証拠をもって説明しても聞く耳を持たない。
人殺しを容認するのか?とか、それはロシアのプロパガンダだとか。
議論にならず、私の説明が空を打つように堂々巡りになるのです。
それはまるでカルトに洗脳されたかのようです。
まさに西のプロパガンダは感情的に人を支配することに成功しているのです。
この動画には続きがあるのですが、そちらは削除されて見れません。
その内容をまとめて解説してくださった方がいるので以下、引用します。