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一緒に歌の書き方を学びましょう

平井堅『楽園』の制作に作詞家として参加させていただいて今年は25年目の一年でした。
人身事故に遭ったりと盛り沢山な一年だった。

2000年、『楽園』の歌詞を書いた頃、ぼくはかなり尖っていた。
自信のカタマリというのか、勘違いのカタマリと言えばいいのか。
時代も世界もこの手で、自分のクリエイテイブで動かせるくらいの気持ちでいた。
本気でそう思っていた。
過去形で話しているけれど、今もその気持ちはあまり変わらず、
勘違いのカタマリは健在でもある。
実際の暮らしとのアンバランスさがまた時代に合っていて面白い。


初めて開いた業界の扉を越えてガンガン前へと突き進み、
本来会えるはずなどない方々に会い仕事をいただき無礼失礼も多い新人だった。
だから今、自分の作詞講座に申し込んでくれる生徒さんなどを見ていると思うところはあっても過去の自分を思えば言わずに見ていることもある。

2009年のあたりで精神的に大きく揺らぐ日々があって、一度業界を離れたくなり、仕事を受けないようにした期間があった。
2011年からまた再開したのだけれどそれからはかなりのスローペース。

ガシガシと前へ進んでいた頃に比べると随分とおとなしい日々が過ぎた。

今のぼくを見てプロフィールを見ると本当にこれだけの歌を書いたのですか?と心の中で思う人は多いと思う。

実際、食べて行くのがやっとで、でもATOZIにお願いしたいと言っていただける仕事だけをしていきたいと今でも思っています。
実際は働きに行った方が暮らしはぐんと良くなるとしても、
自分のクリエイテイブを信じ抜くことに決めている。

ぼくが歌の書き方を教えるとき、
それは必然的に2000年代の歌の書き方になる。

時代に適応しろよと言われそうなところだけれど、
こればかりはこの時代に一番音楽仕事の洗礼を受けたものとしては、
この時代に覚えた書き方を貫くことだけが作詞家としての職人的な美学でもある。

当時は斬新と言われた創作思想も今では古い部類に入るのかもしれない。
それでもあの時代の良さはあり、
これから書く歌にも、新しいものへの迎合ではなく、
自分の良しとしてきた美学を注ぎ込むことを続けていきたい。

来年、1月からの作詞講座。
受講生を募集しています。

全くの初心者の方から
今現在、バンド、シンガーソングライターとしてご活躍中という方まで、
一緒に本当に心に響く歌について考え、より良い歌を生み出せる一年にしましょう。

2025年、新たな年には、ぼくも良い歌を書いていきます。

仲間を募集しています。

Makoto ATOZI


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