仕事。
仕事が特別好きというわけではないが、家にいると腐っていく現実を経験したので、例え短時間でも仕事に行ったほうがお金になるし夜型生活も少しはマシになる。
現在の職場は、人生で初めて福祉サービスを利用して就職したところである。
故に職場と自分の間に常に福祉の人たちがいるという安心感がかなりある。
私のいる自治体では、就労支援施設から就職し、半年後から継続支援が二年間利用できる。そしてそれが切れるのが来年の3月くらいである。
これは自閉症スペクトラムだからなのかわからないが、再就職で困ったことがないというわけのわからないことが毎回起きる。
人間関係がダメになり体調を崩して仕事を辞める。
これがお決まりのパターンだが、ハローワークに診断書を提出するとすぐに失業保険が下りるうえに、約一年ほど出る。
そしてそろそろ失業保険が切れそうだと思いハローワークに行くと、たいていちょうどいい働き口があるのだ。
最初は若いからそんなものかと思っていたのだが、前職を辞めたタイミングが2020年5月というコロナ禍の真っ只中であり、ハローワークに行ってもほとんど働き口はなかった。
健常者ですらそうなのだから、障害者雇用などもっと少ない。それでも見つけた仕事があり、19歳の時からずっと担当してくれている方に話すと、「真琴さんは朝が苦手だから、時短で働くにしても午後からの方がいいと思う」と言われた。
確かに私は夜型の人間だ。
前職など午後四時前から三時間ほどの勤務だったので、いきなり朝9時出勤はきつい。しかも駐車場がないので公共交通機関を使わなければならず、バスや電車は私にはなかなか厳しい空間でもあるので躊躇った。
「就労支援の方も使うなら、もう少しゆっくり探してもいいと思いますよ。真琴さんはスペック高いんだから」
「スペック高いですか?」
「就職に困ったことないでしょ?」
「ないですねえ」
「スペックが高いから、障害者雇用でも色々薦めやすいですよ」
どうやらこの言葉を毎回言われていたらしいのだが、全く覚えていなかった。
つまり対人関係に問題がある、だけど仕事は真面目にやるし、やれる範囲が広いということだ。
なるほどとなり、母と一緒に就労支援施設の方たちと話をして「仕事を探すのに困ったことがない」と正直に話したらふたりとも苦い顔をしていた。
しかし、そこから二週間ほどで施設の方に募集がかかったらしく、大変驚かれていた。
結局就職出来たのはその年の八月末だったが、面談や職場体験などかなりしっかりと対応してもらった。
福祉サービスが間に入るメリットを存分に知ったのだ。
ここから下はほほ愚痴なので読まなくていいです。
ここから先は
¥ 1,000
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?