忘れられない旅がある、数えきれない思い出がある
3月31日、新学期が始まる前日ということで自室の掃除をしていた。
そこで見つけたのは、嵐さんの5×10のコンサートグッズの一つ、
「ARASHI じゆうのーと」
中を見てみると、2011, 2012年の嵐のワクワク学校の授業メモが残されていた。
2012年のワクワク学校。松本くんの授業は「チクタク」の授業だった。その中で、10年後の自分に手紙を書くという企画があった。私はグッズのレターセットに
「楽しかった学校生活を思い出して、心に留めておいてください」
みたいなことを書いてノートに挟んでいた。きっと、嵐で脳内いっぱいで毎日騒いでいた中学生時代のことを指しているのだろう。
メンバーも10年後の自分に向けてビデオレターを撮ることになった。その年、私は2公演参戦していたのだが、ビデオレターの担当は1公演目が二宮くん、2公演目が櫻井くんだった。
私は2人のメッセージを読んで泣いた。
メンバーの10年後の自分へのメッセージ
二宮くん
「今までと変わらず5人で仕事したい。あとは…特にはないかな。それだけ。今の自分に満足してる。そういう40代を過ごしたい。」
櫻井くん
「やっほー。2023年の俺、2013年の俺です。ご覧ください、こんなにもたくさんの人が。2023年でもこんな感じで5人でステージに立っていたらな。」
「60歳、還暦で5人でスケスケの衣装着たい。隣にはこの4人がいますか?連帯責任で皆さんもスケていただきます。」
2019年1月27日 活動休止発表
それから7年。10年後に開くはずのメッセージを3年早く開いてしまったわけだが、このノートを見つけたのが ”今” だからこそ深く考えさせられることがあった。
悲しいことや辛いことがあっても滅多に泣かないのに、1月27日のあとの10日間、涙がただ止まらなかった。想像以上に、自分の中での "嵐" という存在の大きさは大きいものだったことを痛感した。
もちろん、寂しい、悲しい、といった気持ちもあるが、それだけで泣いているわけではない。
「嵐が好きでよかった」「好きになった人たちが嵐でよかった」
心からそう思えたからだ。
「忘れられない旅がある」
「数え切れない思い出がある」
Happinessがバックに流れるJALの嵐さんのCM。嵐さんにとってはもちろんだが、嵐さんと生きてきた私の人生にも、忘れられない旅があるし、数えきれない思い出がある。
札幌で食べたジンギスカン。そこで仲良くなった住んでいるところも職業も全く違う嵐ファンのおばさんたち。
教室でも、帰り道のホームでも、校外学習先の国会議事堂の前でも、いつでもどこでも嵐の曲を歌っていた小・中学生時代。
「こんなに綺麗で素晴らしき世界があるんだ」と思えた国立で迎えた自分の誕生日。
嵐がいなかったら出会わなかった人、場所、物、そして時間があったと思う。でもそれは嵐さんがファンのみんなを惹きつける魅力があったからこそ。
嵐のメンバーが嵐の一番のファン。そんな彼らが本当に大好きだ。どんなに好きになってもメンバーには叶わない。そんな彼らが本当に大好きなんだ。
10年後の自分へ
「チクタク」の授業の手紙を早く開封してしまったので、もう一度10年後の自分にメッセージを送りたい。
「やっほー。2029年の私、2019年の私です。
なんと大学生の私は、小学生のときからほぼ成長を見せず、いまだに嵐ファンです。そして、2019年は嵐が活動休止を発表した年です。相葉くんと同じように、驚いてひっくり返りました。
悲しさ、寂しさもあるけれど、今はずっと応援してきたこと、嬉しく思っています。あと2年は全力で応援します。11月のコンサートも全力で思い出作ります。
2029年のテレビには嵐さん5人が映っているかな?ちょっと期待したいけど、どうでしょうか?なにはともあれ、5人とも笑顔でいられているといいなと勝手に思っています。あと、翔くんが還暦になったらスケスケの衣装着て5人でA・RA・SHI歌っているのが見れたら嬉しいです。それまでに自分も成長した大人になれていますように。」