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「ここは今から倫理です」こんな先生に出会いたかった!元文系陰キャのバイブル的漫画

陰キャのみなさんこんにちは~!(うたのお兄〇んのテンションで)

え?違う?
陰キャじゃないって?

またまた~。おっさんの漫画のレビューなんて見に来ている時点で皆さんが陰キャじゃないわけがないじゃないですか~♡

かくいう私も立派な文系陰キャです。(ドヤ)
元ね。
今や立派な引きこもり系おっさん。

茶番はこのぐらいにして、
雨瀬シオリ著の「ここは今から倫理です」
さっそくあらすじに参りましょう!

「ここは今から倫理です」のあらすじ

【Amazonのあらすじ】
「倫理」とは人倫の道であり、道徳の規範となる原理。学ばずとも将来、困る事はない学問。しかし、この授業には人生の真実が詰まっている。クールな倫理教師・高柳が生徒たちの抱える問題と独自のスタンスで向かい合う――。新時代、教師物語!!
引用元:Amazon「ここは今から倫理です」

教師ものですね。高校を舞台に、倫理の高柳(たかやなぎ)先生が生徒たちに教えを説きます。

・自意識
・ジェンダー
・親や家族
・いじめ
・SNS
などなど思春期の多感な高校生たちがぶつかる様々な壁や悩み。高柳先生は穏やかに寄り添いながら、哲学や倫理の偉人の言葉を引用して彼らに語りかけていきます。

果たして教育は、倫理は、哲学は、生徒を救うことができるのか。

基本的には一話完結のブラックジャック方式ですが、高柳先生の過去を示唆する謎の人物が登場するなど、物語全体の今後も気になるところ。

「ここは今から倫理です」の超個人的感想

けっこう突っ込んだネタも扱っていますね。対物性愛(人形に対する恋愛感情)とかトランスジェンダーとか自傷行為とか。

まさにこの時代、現代に鋭く目を向けた作品になっていました。

かといってこの作品が高校生だけではなく大人にも響くのは、時代とともに悩みの対象が変わっても悩みの本質は変わらないから、ではないでしょうか。

みんな人のことが気になって仕方ないし、誰かより優れていたいし、死ぬのは怖くて一生遊んで暮らしたい。人類みな中二病。

善も悪も絶対などないからこそ、生まれてしまった私たちは死ぬまで哲学していかなければ、「eu zen(エウゼーン)」、良く生きることに辿り着けないのかもしれませんね。

ソクラテスほんと良いこと言うよ。


作品の魅力としては、私は雨瀬先生の絵も結構好き。
高柳先生は無表情かと思いきや人間味にあふれていて、喫煙を怒られて悪びれたり、嬉しいことがあると控えめな笑顔を見せたり。

先生も生徒も表情・感情豊かで、入り込みやすいです。

あと青春再放送&フラッシュバックすぎて、真っ黒な青春時代を過ごしてきた全私が泣いた

「ここは今から倫理です」が好きな人にはこんな漫画がおすすめ

「ここは今から倫理です」が気に入った人にはこちらの作品がおすすめ。
山田胡瓜 著「AIの遺電子」

ヒューマノイドと人間が共存する世界でヒューマノイドを治療する医師・須藤先生の物語です。

この作品は倫理~とはまた違ったベクトルで哲学的でして、ヒューマノイドは人工的に作られたロボットでありながら感情を持ち、人間のように行動します。

生と死の境界、人間と非人間の境界を考えることができてSFとしても非常におすすめ。やはりSFというジャンルは哲学とも相性がいいみたいですね。

それではまた次回!

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