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パトラッシュです。④もう無料です

こんにちはパトラッシュです。オスのシーズーです。
飼い主が有料記事を書きたいなんて騒ぐので、ボクのネタを提供して来ましたが、そろそろネタ切れなんで、無料公開します。
2000年に建ったこの家の庭はすっかり芝生と雑草hが生い茂り春にもなると小さな花々が咲いてお花畑のようです。
ボクがこの家に来た時はまだ幼かった姉ちゃんたちもしっかりお姉さんに成長しました。

左から次女M、飼い主、長女M、前列は三女M

成人式まで伸ばしていた髪もショートカットにして軽やかに過ごしているようです。
そして、それだけ時が行けばボクはあっという間に老け込みます。

ジジイワンコになっちまった

なにしろ目が見えないから色んなところにぶつかります。
1番多いのはケージの入り口で、水を飲みに入ろうとするとかなりの頻度でぶつかります。飼い主は心配して入口を発泡スチロールで囲いました。
目が見えないかもんだから色んなところで寝ちゃいます。

台所は危ないからね

目が見えないから、どこでもテキトーに粗相します。

廊下はフローリングだったんですが

とうとう、ボクはオムツをすることになりました。毛も沢山抜けてしまったので服も着ます。

飼い主の座椅子はお気に入りの場所です

そして、ジュリーが鹿児島にコンサートに来た日に、入れ替わりでボクのお迎えが来ました。ボクは飼い主の腕の中で少し苦しみながら引き攣るようにして息を引き取りました。
近所のお寺が経営している動物霊廟の火葬場で、ボクは荼毘に付されお骨になって帰って来ました。
家族のみんなが泣き疲れて寝ているところへ、ボクは帰ってきて言いました。
「みんな、悲しまなくて良いよ。私は君たちに会えて幸せだった。」
すると飼い主が突っ込みました。「なにお前偉そうに。」
「え、いや、だってボクもう神様だし」
「へ〜神様。グータラワンコのくせに天国行くんだ。へ〜仏式だったのに神様」
ボクは怒って線香にしっこかけて帰りました。
ソファーに寝ていた飼い主はモゾモゾと起き出して線香に火をつけ、ぼんやりしていました。
「みんな、気を落とさずに、元気で過ごしてね。ボクはいつでもみんなのすぐそばに居るよ。」

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