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経済史

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#金融緊急措置令

金融緊急措置令(1946年2月)

極度の物不足に加えて、敗戦処理などで通貨が増発されたため、猛烈なインフレーションが発生した。1946(昭和21)年2月、幣原内閣は預金を封鎖して旧円の流通を禁止し、新円の引き出しを制限することによって貨幣流通量を減らそうとした(金融緊急措置令)が、効果は一時的であった。
詳説日本史 山川出版社 2003   p354

通貨が増発された理由

敗戦直後に、政府が軍にかわって多額の軍需補償を企業に支

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戦後日本で起こった、国民の資産を没収する強行策

1946.2.16
金融緊急措置令と日本銀行券預入令が告示される。
5円以上の旧銀行券を、銀行など民間金融機関に預けさせ、預金を封鎖する。1ヶ月あたりの引き出し金額に上限が設けられ、新銀行券で引き出させるようにした。

1946.3
新円切り替え
旧円が使えなくなる。銀行に預けなかったタンス預金が無価値に。

財産税
3月3日の時点で国内に在住する個人を対象に、一定額を超える財産を持つ国民は1回限

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