重要性の基準値の改訂
重要性の基準値をM1に設定した後、企業業績が急激に悪化したとする。
問:
重要性の基準値をM2(<M1)に改訂することが適切と考えられるが、/もし重要性の基準値を改訂せずに監査手続を計画・実施した場合、どのような問題が生じるか。
M2以上M1以下の「重要な」虚偽表示を看過し、誤った監査意見形成の可能性が高まる。
例:
M1=200、M2=100のとき、
150の虚偽表示が「重要でない」と判断されてしまう。
◎重要性の基準値の変更
監査計画の立案段階で決定される重要性の基準値
→過年度の財務諸表または当年度の予算に基づく財務諸表などを基礎にする。
→それらと当年度の実績が異なる場合、監査人は必要に応じて重要性の基準値を変更する必要がある。