正当な注意と懐疑心の関係

懐疑心は、監査人が正当な注意義務を払って監査を行う中で保持されるものである。つまり、懐疑心は正当な注意に含まれる。  

重要な虚偽記載が存在する徴候に関して、監査人が適切に対応しなければならないとの趣旨を明らかにするため、/少なくとも「正当な注意」には「職業的懐疑心をもって監査に臨むべきこと」が含まれることを明確にすることが必要である。
(「監査基準等の一層の充実に関する論点整理」 2000年6月9日 )

公正不偏の態度の保持は、職業的懐疑心の保持や守秘義務の遵守とは異なり、正当な注意を構成する要素とは捉えられていない。

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