継続企業の前提

経営者が、企業が将来にわたって事業活動を継続するとの前提に基づいて財務諸表を作成する場合の、当該前提をいう。

ゴーイング・コンサーンの問題は、財務諸表の作成の前提条件に関わる監査上の判断及び評価の問題である。

継続企業の前提に基づくことが適切な場合、/企業の資産及び負債は、通常の事業活動において回収又は返済できるものとして計上されている。

継続企業の前提に重要な疑義が認められるという事実は、事業活動の継続という財務諸表作成の前提に関わる重大な問題である。

「継続企業の前提に関する経営者の評価」を検討するのは監査人の責任である。

◆開示及び監査の制度化の背景
・期待ギャップの解消
上場企業の経営破綻が相次いで発生し、投資家が重大な損害ないし影響を被った。これらの企業の多くは破綻直前の会計期間の財務諸表に対して無限定適正意見が表明されていた。
→監査人が継続企業の前提を検討することに対する社会的な期待が高まる。

・監査基準の国際的調和
アメリカをはじめとする主要国の監査基準や国際監査基準には、既にゴーイング・コンサーン問題に対する規定が盛り込まれていた。

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