監査要点と監査意見の関係
<マクロからミクロへ>
監査意見の対象は財務諸表の適正性である。
財務諸表全体の適正性は監査人にとっての要証命題であるが、大局的・抽象的なものであり、直接立証することはできない。
監査人は、直接的に立証可能な財務諸表の構成要素レベルまでブレークダウンし、それらについて監査要点を設定する。
設定した監査要点ごとに監査手続を実施し、監査証拠を入手する。
<ミクロからマクロへ>
個々の監査要点に関して立証した事項を積み上げて統合化し、財務諸表全体の適正性に関する自己の意見を形成するに足る基礎を得て、監査意見を形成する。
*キーワード
財務諸表を階層的に細分化/経営者の提示する財務諸表項目に対して監査要点を設定/立証目的の特定/自己の意見を形成するに足る基礎
*財務諸表の適正性を間接的に立証している
財務諸表項目→監査要点→監査手続→十分かつ適切な監査証拠→自己の意見を形成するに足る基礎→監査意見
【コメント】例示と図解により理解する。監査論の代表的な論点なので、理解と暗記が必要な箇所。