セルフライナーノーツNo.13「We are the ONE-ALIVE MIX-」
2020年のSingle。
俺にとって、
数年ぶりに音楽活動を再開するきっかけになった
ターニングポイントとも言える大切な1曲です。
2020年と言えば、
やっぱり世界がコロナ禍になってしまった事が一番の出来事だと思うんだけど、
俺にとっても、
考え方、生活環境がガラっと変わったとてつもなく大きな出来事でした。
未知の恐怖と直面して命の危険を感じた時に、
俺が一番に思った事は「音楽がしたい」と言う事でした。
後悔のないよう、
精一杯音楽を作ろう。
自分の音楽を聴いてくれる人達の為に、
少しでも元気にしてあげられる曲が作りたい!
・・・そんな想いから生まれたのがこの曲でした。
リズムはダンスビートのような軽快なグルーヴで、
シンプルでストレートなメロディーとは裏腹にアレンジは繊細に作り込んだ。
以前のリリース作品に比べてこの曲からグッと音が良くなって、
ミックス、マスタリングエンジニアとしての自信に繋がった作品。
ド頭はサビから始まるけど、
実はこのサビだけ他のサビとコード進行が違うんだ!
Aメロは前半と後半に分かれているような不思議な構成になっていて、
Aメロ後半のギターアレンジが特にお気に入り。
左はクランチのカッティング、右はロングトーンのバイオリン奏法。
9曲目の「fleur-ALIVE MIX-」のBメロでも同じ手法を使ってるんだけど、
左右がバラバラな事をやっていても綺麗にまとまって聞こえるのが好き。
全体を通してシンセが結構重要な役割を果たしていて、
「バンド楽器:シンセ」が「1:1」になるようなイメージでアレンジをした。
歌をレコーディングするのが数年ぶりだったから不安だったんだけど、
毎日声出しを欠かさずにしていたおかげか凄くいい歌が歌えた。
お気に入りのセクションはやっぱり、
落としのサビ!!
ピアノのフレーズや歌も含めてあそこが一番感情が入ったし、
曲の山場になってると思う。
タイトルの「We are the ONE」には、
雑な日本語読みをした時の「私たちは1つです」って意味と、
訳した時の「私達が”それ”」ですって意味のダブルミーニングを込めた。
世界規模、地球規模でとんでもない事態が起きた時って、
自然と気持ちが1つになっていく感覚を覚えたと言うか、
みんなが同じ、1つの方向を向く事ができている気がしたんだよね。
たとえどんな予測不可能な事態に遭遇して、
とんでもない状況に置かれたとしても、
それを変えられるのはいつだって自分達自身なんだって事も強く感じた。
-ALIVE MIX-ではおもに音圧UPと、
各パートのバランスを意識してリミックスした。
アルバムを聴いてくれた音楽仲間から「We are the ONE」録り直した?って聴かれたのが凄く嬉しかったんだ。
シングルリリースからアルバム再収録まで1年半くらいなんだけど、
その間にエンジニアとしてしっかり成長できていたんだなって!
これかもソングライターとしてだけでなく、
エンジニア、プレイヤーとしても精進していきたい!
ベタなくらいストレートな曲だけど、
スッと流れるように入ってくる感じが心地よくて好きな曲です。
音楽活動を再開するきっかけにもなったと言う意味でも、
俺の中で特別な1曲になりました。
アルバムのライナーノーツもいよいよ次でラスト!
最後まで楽しみにしていてください!!
2022.08.22 Release
1st Album
「ALIVE」
全14曲収録
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