アフターコロナは家族消費を狙え!
コロナで個人消費が抑制されて、家計に資金が溜まり続けているはずだ。6000万世帯X10万円としても6兆円。
もちろんコロナでダメージを受けている家計もあるのだが、日本人の90%近くはサラリーマンであり、外食やアパレルなどを減らした結果として溜まり続けているはずだ。
おそらく家計あたり10万円どころではないだろう。すでに1年以上経過しているので、月に2万円の支出が減ったとしても30万円。20兆円ほどが家計に溜まっているのではないか。
ところでコロナはワクチンの遅れもあって最低でも1年は収束しないだろう。集団免疫形成の度合い、変異株に対する現行ワクチンの有効性などを考えると、あと2年はマスク着用が続く可能性がある。ともあれ、あと1年で終わるとしても40兆円ほどが家計に貯まるであろう。
いつかこの40兆円がアフターコロナで消費に回ることになる。1世帯あたり60万円。もはや一回の飲食などの一時的消費で使える金額ではない。ではその莫大なカネはどこに向かうのだろう。
2年間以上も家族で自宅に籠もっていたのだ。消費もコロナの戦友としての家族単位になるだろう。そこがポイントになると思う。
まずは旅行だと思う。アフターコロナでもしばらくは海外は無理だ。国内旅行に莫大な需要が発生する。コロナを生き延びた宿泊業、観光業に我が世の春がやってくるはずだ。これは確実に起こる。観光業はいま絶対に諦めてはだめだ。
つぎは不動産。2年間も巣ごもりして飽き飽きしたの家を住み換える可能性がある。すでにイノベーター理論でいうところのイノベーター層の郊外移動が始まっているが、アーリーアダプター層も移動しはじめるかもしれない。ただしこれは大都市圏だけの傾向でしかない。
多業種で年間サブスクもありうる。たとえば大手ロードサイドチェーンなどで消費の戻りを取りこぼさないために、年間サブスクを始めるかもしれない。というのも、この消費の戻りは一過性であり、これを取り込まないと、別の業種に取られてしまうということに気づくであろうからだ。
ともあれ、アフターコロナは業種が入り乱れての大商戦になるだろう。家族消費を狙え!あとは賢さと体力の勝負になる。