鬱病わたし、レンタルぶさいくを借りる
先日レンタルぶさいくさんをレンタルさせて頂いた。
依頼内容は、煙草の吸える所でお話をしたいと伝えた。(と思う。同席した家族に連絡してもらったため正確には分からない...すみません)
はじめに
わたしがどういう経緯でレンタルぶさいくさんを知って、ファン(?)になったかは省略します。
※長くなりそうなので...
そして前提として私は10年以上鬱病と共に生きている人間です。今もしっかり鬱病です。精神科に通い、服薬をしています。
こちらもとてもとても長くなるため詳細は省きますが、家庭環境が激悪且つ特殊でした。
このnoteは特に書く予定はなかったのですがツイッターで、私のように「鬱の時レンぶすチャンネルだけは見られた」と仰っている方をたくさん見かけました。
仲間を見つけたようで、すごくうれしかった。
特にそんな方たちに読んでもらいたい、果てはレンタルぶさいくさんをレンタルしてみてもらいたいという思いで書こうと思いました。
レンタルした日
席での喫煙が可能な喫茶店でお話をした。
面白い人と話すのが好きだから、レンぶすさんとお話出来るのがすごく嬉しかった。
特別なにか話したい内容があった訳ではなかった。
なんでもいいから会話してみたかった、とご本人に伝えたところ「全然そんな感じで構わない、もっと他の人もそういうふうに依頼して欲しい!」と言っていた。
実際会話の事前準備は不要だった。
レンぶすさんはかなり会話が上手かった。
なんならこちらが相槌しか言葉を発さなくても会話が成立してしまうだろうと思った...。
この日、特に印象に残った点をざっくり三点、まとめようと思う。
生い立ちの話
上記の『はじめに』でも書いた通り、詳細は省くが私の生い立ちは特殊且つ暗いためどうしても話した相手に同情されたり、気を遣わせてしまう。
だから普段は適当に話を合わせたり、流したり、なんなら嘘をついて話さないようにする。
今回はレンぶすさんに相談や愚痴を聞いて欲しい!という目的でレンタルした訳ではなかった。
生い立ちの話やらは詳しくするつもりではなかった。
話の流れで少しだけそういった話題に触れると、レンぶすさん側から興味を持ってくれて「是非聞きたい」と言われたから話した。
レンぶすさんは今まで私が生い立ちのことを話した相手とは全く違うリアクションを取っていてかなり新鮮だった。
自他境界がきっぱりと存在しているのを感じて、私もたくさん話してしまった。
精神的ダメージを食らっているように見えなかった。
なんなら雑談のように時々笑いながら聞いてくれた。(今まで会って話した人の中で一番重い話かもしれない、と言いつつも普通に笑っていた)
これがかなり嬉しかった。
もう生い立ちなんて過去の話で深く掘り下げすぎたり、フラッシュバックする時はあれど“話せる程度”の内容を話すのは無傷だ。
正直笑いながら話すくらいが適当だとずーっと思っていた。が、私の話を聞く相手にそのリアクションは求めすぎだと言うこともわかっている。
思わぬタイミングで私が求める理想の反応をしてもらえて嬉しかった。感動すらした。
この人食らっていない!?という驚きもあった。
気を遣うこと
二点目に挙げたいのは気遣いについて。
レンぶすさんは本当にいい意味で気を遣っていなかった。(もしもこれが意図的なものだとしたらかなりすごい)
この振る舞いのおかげでこちらも肩の力を抜いて楽しめた。
とてもとても不思議な感覚だった。
初対面なのに何年も付き合いのある友人と話している位に気楽だった。
他責思考
他責思考についての話もした。
レンタルぶさいくチャンネルで動画としてアップされている元祖キモシェアハウスでのやり取りの内容についてだ。
↓参考動画
私はかなり自責思考だ。
冷静に考えれば有り得ない内容だとしても「お前が悪い」と言われてしまえば自分が悪いと思う。
後になって(あれはちょっとおかしいかもしれない)と思うこともあるが、自分が悪いということで納得する。
言い返すことはほぼない。だって自分が悪いから、何も言えない。
でもキモシェアハウスでのやり取りは真逆だ。
何か言われて明らかに己に非があった場合でも、何か言ってきた相手に対して言い返す。
確かに○○は自分が悪いけど、お前も△△してるから自分だけが責められるのはおかしくないか?
というスタンスだ。
この前者(私)の自責思考と後者(レンぶすさん達キモシェアハウスの人達)の他責思考はどちらもかなり極端だと思うためどちらがいい、悪いはないと思う。
が、私のように自責思考にステータス全振りの人間から見ると少し羨ましく思った。
精神衛生上、自分を守るためには必要なスキルだと思うからだ。
この意見に関しては、レンぶすさんは「自分たちのダメなところ」として動画にしているからと言っていたし、いやそこは100%長所です!と言えるかというと言えない。
でもほんの少しだけ見習いたいと思ってしまう。
おわりに
以上が私がレンタルぶさいくさんをレンタルしたレビューになります。
誰かの参考になるでしょうか...。
レンタルぶさいくチャンネルは、私のように鬱病だったり自責思考が強い人間の頓服薬、果てはシェルターに近い感覚があります。(個人の見解です)
しかも、本人をレンタルできる。
人に会うのも、外に出るのさえ一苦労な私たち(鬱病などに罹患している人間)にはかなり有益なんじゃないかと思います。
2万円と交通費(しかもゴミ部屋なら半額だそう)をかき集めて、ボロボロの姿のままでも楽しい時間を過ごせると思います。
先の予定を決める、ということも私たちには意味がある行動でしょう。
最後に書くのもなんですが、このnoteは誰かに書け!と言われたものでは無いです。
鬱病の人に勝手に仲間意識があるため、どうにかやり過ごそう、なるべく苦しくない時間を過ごして欲しいなどという気持ちがあります。
だから、レンタルぶさいくを借りて、楽しくやり過ごそう!
かなりおすすめしたいです。
全然関係ない余談ですが、この日1枚だけレンぶすさんのお写真を撮らせてもらいました。
その次の日からiPhoneから「ストレージの容量が足りません」というメッセージが表示されるようになりました。
レンタルぶさいく、データとしての容量多い説。