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この本はいかが 066

蜘蛛の牢より落つるもの
原 浩 角川書店 2023年9月26日初版発行

25年前、ダムに沈む直前のキャンプ場であった不可解な殺人事件。
渇水のため今、再び姿を見せようとしています。ライターの指谷は現場近くでテント生活をしながら、取材することになりました。
生存男性や遺族から話を聴きますが、事件現場に突然現れた女、比丘尼のことになると、全員突然不調に。死者が出始め、なんと編集長も。
指谷も危なかったです、目撃される無数の比丘尼蜘蛛と比丘尼の姿、掘り出された呪いなのか。
ここに後輩の北斗が加わります。彼は各証言を精査して、驚くべき指摘をします。そこまで読み取るのか、北斗君、すごいです。
さらに水位が低下し、キャンプ場の管理棟基礎部まで見えたとき、現れたものは…。
指谷たちが夜、現場を見張っていると、近づく者が。真実を知るとき、悲しみが心を満たします。
終結部も何か恐ろしい、不気味な感じになっています。

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