めがね
初めてのめがね
私は、近視です。
裸眼視力は、たぶん、両目とも、0.1ないと思います。
近視なので、めがねをかけています。
小学1年生の時の視力検査では、視力は両目とも、1.0でした。
ところが、小学2年生の視力検査で、なぜか、
左目: 0.9
右目: 0.1
になってしまいました。
普通は、ここで、近視用のめがねをかけることになると思います。
でも、私は、親に、めがねをかけさせてもらえませんでした。
「めがねをかけると、そのまま近視の状態で視力が固定されてしまうから。」
とのことでした。
両親は、視力が正常だったので、子どもがこの後、一生、近視のままになるのがいやだったのかなと思います。
その後、中学校を卒業するまで、めがねをかけずに、ピンぼけの世界で生きていました。
中学校を卒業して、高校に入学する直前の春休みに、なぜか、急に、親にめがねをかけさせてもらえることになりました。
たぶん、両親が高校でものがピンぼけ状態なのはまずいと思ったんだと思います。
生まれて初めて、めがね屋さんに行って、生まれて初めてのめがねを作りました。
初めて自分のめがねをかけた時、
「ああ、世の中って、こんなに明るいんだ。」
と思いました。
初めてめがねをかけた時の、その、自分の周りの風景がものすごく明るく感じたのを今でも覚えています。