原口一博氏、「伊藤貫セミナー」に言及
原口一博氏は立憲民主党衆議院議員で元総務大臣。ディープステートの事は大臣の頃から軍産複合体として知っていたが、不覚にも3回コロナワクチンを接種し、ターボ癌となる。抗がん剤で禿上がりながら必死のYoutube活動を始め、反グローバリズムのムーブメントリーダーとして覚醒、いまだその中心人物である。
反グローバリズムの間ではまず日米安保条約が詐欺だったことが分かっている。それはアメリカの核の傘は機能しないということだ。日本にロシア、中国、北朝鮮などから核ミサイルが落とされても、アメリカは反撃して核を撃ち返してはくれない、ということだ。そこで日本はアメリカの支配から脱出する必要がある。
ここまでは、伊藤貫氏と原口一博氏の認識は同じである。
違うのは伊藤貫氏が核保有と簡単に言ってのけるのに対し、原口氏はダレスドクトリンで日本に核を持たせるのを禁止しているからダメだ、そんなことをしたらアメリカに日本がやられる、と言っているのである。
これは原口氏の読み間違いであろう。
伊藤氏の主張によればアメリカの支配はあと4~5年で終わるのである。なぜならアメリカが崩壊するからである。伊藤氏の認識の中にはアメリカが今もって崩壊の一途をたどっていることが常にあるのである。
だとすればダレスドクトリンがどうとか占領軍がどうとかいう議論は一切意味が無い。在日米軍はとっくに撤退するからである。
それで、原口氏は核廃絶をずっと訴えていて、核を無力化するテクノロジーを追求すべきだという考えだそうだ。核を無力化すると言えばまずミサイル防衛が頭に浮かぶが、あれはどうなったのだろうか。最近聞かないということは、ミサイル防衛はうまく行かないのではないか。
あとは、電波妨害みたいなことをして、核ミサイルの軌道をコントロールしているコンピュータを狂わせるみたいなことも考えられるが、そんなの実現してから言えと思う。
伊藤氏はアフターアメリカ、アメリカ無き後の群雄割拠の中で各国がどうするかという「パラダイム」で意見を述べているのであって、米軍占領下の日本で核保有するかどうかという「パラダイム」では話していない。
原口氏は伊藤氏がダレスドクトリンについて「知ってて無視」、ドラさんは「知らない」とするが、彼らに読解力がなかったようだ。
ちなみにドラさんが何者かは定かではない。原口氏の極めて親しい友人で、謎の人物である。ドラえもんかな?
※追記
アメリカが核の傘で守ってくれないということは核抑止力が無いということだから、核兵器を持つことが核抑止力を持つことになるなんて論理破綻だ、という前半の原口氏の主張に対して。
アメリカが反撃してくれないから核抑止力がないこと=日米安保条約、日米同盟と、日本自身が核兵器を持つことによる核抑止力は全然別の話で、論点のすり替えである。
日本自身が核兵器を持つなら、アメリカが自国の安全のために核兵器を撃ち返してくれないということは全然関係ない。日本自身が核兵器を撃った国に撃ち返すかどうか、という話だ。
それで、もちろん原口氏の理想的な平和主義には共感するが、日本が核保有する場合の核抑止力はあるわけで、それがない場合に一方的に核攻撃にさらされる危険性の方が高いと思う。悲惨な光景は核保有しない場合の方が起こりやすいのだ。
核の無力化は出来てから言えと思う。