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絵描きの田舎生活|アライグマ

ドタドタドタ!

旧村の和風な家に住む僕。
夜になると1階と2階の間から足音がします。
僕が子供の頃は「コトコトコト」という軽快な音で、これはイタチだったのですが、ここ数年は「ドタドタドタ」と激しく重い音。
そしてある日娘の悲鳴が…

キーキー!

猿のような鳴き声とガリガリ激しく天井板を引っ掻く音。
叫ぶ娘のもとに駆けつけると、天井板が割れています。
割れ目からは鋭い爪が見えていたそう。

割れた天井板

応急処置

割れた天井板を塞がないといつ動物が落ちてくるかわからない。
大工さんに連絡して天井板を購入しようとすると、廊下一面を張り替えるしかないという…
そんなお金もないし、天井裏に潜む動物に退去していただかないと同じことの繰り返しではないか。
そこで…見た目は諦めて応急処置。板に木工ボンドを塗ってビス留め。

端材で応急処置。プライスレス

いざ捕獲

応急処置をし落ちてくる心配はなくなったけど、出ていってもらわないと困る。早速市の農林課にお願いし捕獲檻を借りる。
この檻は特定外来種であるアライグマ・ヌートリアを捕獲することを目的とし、市が檻を貸し出し捕獲従事者として認めてくれるもの。
実は何度もお借りしていて常連さんになっている…

これで密猟ではありません

なに食べる?

檻を借りる際に檻の扱い方や捕獲を許された動物の種類などのレクチャーを受けるのですが、「エサ」は何が良いのかという問題。
カラアゲや餡ドーナツをオススメされますが、我が家ではこれ一択。
キャラメルコーン以外のエサで捕獲できたことがありません。
近くのスーパーで89円(税抜)。毎日数粒使って1袋で約1ヶ月分あります。
Tohatoさん間違いなくNo.1です。

動物人気もNo.1

がしゃん!

午前2時。
「がしゃん!」という檻が閉まる音とともに「キーキー!!」と猿のような声。
ガシャンガシャンと檻に体当たりする大きな音。
急いで見にいくと檻の中に動物がいます。

小さなアライグマ

ドナドナ

檻にかかったのはアライグマでした。
かわいそうだけど市役所に連れて行きます。

ごめんね

動物が悪いわけじゃないけど、農作物を食い荒らされたり、道で出会うと威嚇されたり、家を壊されたり、人間にとっては困り者。こんなかわいそうなことにならないように、どんな動物もペットとして飼われる方は無責任に手放さないようにしてくださいね…

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