気になる行動から学ぶ、自分らしい子育てのヒント(ブランコに乗る、頭を振るのを繰返す)
子どもたちは、遊びの中で、いろんな感覚を楽しんでいます
公園のブランコ、すべり台、シーソー
砂場などは、子どもの大好きな遊具ですね。
また、肢体不自由のお子さんは、頭をふったり、
車イスでガタゴト道を通ると、笑ったりしますね。
私たちは、このように揺れたり、滑ったり、回ったりする「バランス感覚」を耳にある三半規管と耳石器で感じる「前庭感覚」があります。
また、どの程度まがったり伸びているか「力のコントロール」などは、
関節や筋肉で感じている「固有感覚」があります。
子どもたちは、この感覚刺激を好んで、いろんな遊びを繰り返しながら、自分の「体の動かし方」や「心の安心・心地よさ」を学んでいくのです。
その学びによって、大人になって趣味や仕事をするときに、
・やりたいことが器用にできる、最後まで集中できる
・照明や人の声などの環境に慣れて、楽しみながら続けられる
ようになっていきます。
しかし、他のお子さんに比べて、過度に繰り返したり、執着するには、
次のようなことが考えられます。
感覚刺激が足りないと感じている
私たちの体は、外の環境を感覚で把握して、どう動くかを調整していきます。それが、何らかの原因で感覚刺激が足りない場合は、必要な刺激を補おうと繰り返している可能性があります。
また、感覚刺激の必要量は個人差があります、少しで満足する子もいれば、たくさんの量でも足りない子もいます。
このような場合には、次の5つのポイントから試してみてください
①体験できる遊びに広げる
子どもがやっていることをただ止めるのではなく、
子どもが求めている感覚刺激が体験できる遊びに広げていくことが大事です。(五感、前庭覚、固有感覚)
②神経伝達物質をつくる栄養をとる食事
感覚刺激は、神経を通って脳へ情報として伝わります。それを伝えるのがアドレナリンやセロトニンなどの神経伝達物質です。その神経伝達物質を作るために、食事でしっかり栄養を取りましょう
(タンパク質、鉄、ビタミンB群、ビタミンC、マグネシウム)
③感覚や記憶を定着させる質の良い睡眠
私たちは眠っている間に、体を作ったり修復しているのと同時に、脳では記憶や感覚の定着をしています。質のよい眠りで、脳と体が整って、感覚を適正に受け取れるようになります
④栄養の吸収、毒素の排出の要の腸内環境
食事でとった栄養は、全部が吸収・排泄されるわけではなく、腸内環境によって、消化機能の効率が決まります。効率よく吸収し、要らない老廃物を排泄できるように腸内環境を整えましょう
⑤安心できる人との体験の共有
誰でも、自分の気持ちや行動に共感してもらえると嬉しいものです。周りとは違っても、パパやママや支援者などの信頼できる人が一緒にやっていると、「自分は自分でいいんだ」と自己肯定感を身につけることができます。周りの大人が、心と体を動かして、一緒に楽しんじゃいましょう
このように、子どもたちが見せる気になる行動には、さまざまな要因があります。大人になって「好きなこと・楽しいこと」を趣味や仕事にできるように、いろんな遊び楽しんでいきたいですね。