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自分の『得意』は誰が決めるのか?

皆様、こんにちは。ITであなたの課題を解決する、中小企業診断士/ITコーディネータの井上誠です。

【自分の得意を決めるのは?】
 今回のテーマは「自分の『得意』は誰が決めるのか?」。
 診断士になったけど経験も浅く、何を『得意』と言って何をクライアントに訴求していいかわからない方も多いのではないでしょうか?でも、「『得意』がわからない」とは言いにくいですよね。「他者との差別化」とか「強みを伸ばす成長戦略」とかを散々勉強してきた診断士なら、尚更です。「自分の『得意』もわからないのか!」とか、偉い先生に怒られそうです(笑)。

 自分も、診断士として活動し始めた当初は、なにが『得意』か、正直わかりませんでした。なので、何を訴求していいかもよくわからず、「なんて言おうか、なんて書こうか」悩むこともよくありました。そして、自分の本業で、胸をはって得意といえる「ITコンサル」には、「中小企業のニーズはない」ことは、唯一理解してました(笑)。

【ITベンダが得意なこと?】
 私の所属会社はITベンダで、ITコーディネータという資格も保持しています。なので、名刺はこんな感じで作っています。

 初対面の方に「ITやっている会社で、システムのコンサル・設計・開発をやっています」という話をする機会も、よくあります。

 すると意外なことに、「井上さん、ITが得意ならホームページ作れるよね」、とか「SEOとかアクセス分析できるよね」とか、よく言われます。
そして実際、お仕事につながることもありました。
 ITベンダに勤務している診断士が、ホームページ作れるわけでも、アクセス分析できるわけでもありません。むしろ、仕事でそんなことをやっている人は少ないかもしれません。ホームページに関しても、診断士になる前の自分のイメージは、「一応作れるけど、デザインとか専門じゃないし、これを得意とは言えませんな・・・・」ぐらいに考えてました。

【クライアントのイメージは?】
 実際、他の人の捉え方って、自分が思っている以上にアバウトでした。
 「『コンピュータ』の仕事してるなら、『ホームページ』もできるでしょ。おんなじコンピュータだし。」くらいのレベルの話です。自分の中では「いやいや、コンピュータ=ホームページじゃないし・・・」とか思っていましたけど、クライアントはそんなことはお構いなしです。

 しかし、よくよく考えれば、自分の知らない業界の話なんて、その程度の理解なのかもしれません。そして、「そう受け止められているなら、それはそれでいいかな」というのが、今の自分の実感です。
 もちろん、コンピュータのことをよく知らない人から見れば、私は一通りの理解はしています。なにより、「ここを調べれば大体のことはわかるかな?」という勘所は持っています。
 それなら、あまり『得意』を狭く捉えず、他の人のイメージに合わせながらいろいろなチャレンジをして、知識と経験の保管をしていけば、クライアントのニーズに沿った『得意』が形成できるのではないのか、そんな風に捉えています。

【最後に】
 もちろん、普通に自分の『得意』が決められる人は、なんの問題もありません。ただ、実際には自分の『得意』なことなんて、そんなに簡単にわかるものでもないこともあります。そして、自分の中だけで「あれこれ」考えても、「わからない」ことは実際あると考えます。
 そんな時、他の人から見た自分のイメージを確認し、いろいろ試しながら進んでみるのもいいかもしれません。

ITベンダに勤務する、中小企業診断士です。得意のITを活かしつつ、常に楽しく前向きに、中小企業の方々と一緒にいろいろ考えていきたいと思っています。