インターネットがなかった時代
コロナウイルスの影響でコンサートやイベントが中止になりアーティストの方の活動にも重大な影響が出ています。それを補うのにインターネットのyoutubeが大活躍しているようで、自分もいろいろ見ています。その時ふと思ったのはインターネットがなかった時代の事です。
情報元がテレビ、ラジオ、雑誌しかなかった。
自分が音楽と言うかバンドに嵌まりだしたの高校生の頃、バンドの情報は雑誌しかありませんでした。雑誌なのでどのバンドがどんな音を出すのか全然分かりません。今振り返ってみるとその時ヴィジュアル系が全盛期だったのは雑誌でバンドの写真を載せる時いかに注目されるかが重要だったからじゃないかなと思っています。雑誌を買うことは容易かったのですが、その後気になったバンドの音を聞くにはバンドのシングル、アルバムを買うしかありませんでした。これが結構賭けの要素が強かったように思います。雑誌ではバンドの姿やライブの写真は載っていても音は聞こえません。気になったバンドの音を聞くにはシングルを買うしかなかったのです。当時シングルCDの価格は千円で高校生の自分にはちょっと大きい値段でした。聞いてみて気に入れば当たり、気に入らなかったらはずれ。賭けの要素が強いと書いたのはその為です。それ以外で音を聞くには自分は深夜地元テレビ局の音楽番組かラジオしかありませんでした。ラジオは音楽番組そのものを聞くのではなくバラエティ番組の音楽コーナーで流れる物を聞くしかなかったのです。
時代は流れてYOUTUBE・・
それから時が流れて現在。インターネットで何でも見ることが出来る時代になりました。ありとあらゆるジャンル、バンドを動画サイトで見ることが出来ます。ただ今度は昔と違って入ってくる情報が多すぎて選ぶことが難しくなったことです。YOUTUBEが盛んになった分シングルCDやアルバムの売り上げが下がりました。昔はシングルを買わなければバンドの音は分かりませんでした。今はネットにアクセスすればあっという間に分かります。ただ自分はこの音楽を取り巻く状況は正直寂しさみたいなものを感じてしまうのです。と言うのもたくさんのバンドが出てくるはいいが昔のような熱狂的な熱さを持つバンドが出てこなくなったような気がするのです。情報が少ないからこそバンドに集中できるそんな感じがするのです。
ただで手に入る情報は価値や意味が希薄になる。
今バンドなりグループを知るには昔のように雑誌やCDを買う必要はほぼなくなりました。ただお金を出して買ったことで得た情報には昔各個人がそれぞれ価値や意味を見出していたのだろうと思います。お金をだして買ったCDのバンドが気に入ってそのバンドが大きくなれば買った意味や価値がおおきくなるだろうし、応援しがいがあったのです。それが今なくなってしまった事に何か寂しさを覚える今日この頃です。