学校の成長戦略PJのメンバーになった。
朝から校長先生に呼ばれて、隅に連れて行かれる。また何かしでかしたっけか(こう思うのもこれまでたくさんご指導いただいたからだ)と思いながら連れられて行くと、どうも学校のPJの若手の分科会を創りPJ本体の活性化を図りたい、という旨の打診があった。
他のメンバーの名前を聞くと、正直頭が痛くなった。良くも悪くも個性的なメンバーで(もちろん僕も問題児ではあるのだが)、このメンバーと一緒にやっていける自信がない。その中でいえば僕はもうベテランといった歳、と言えるほど、若くてパワーを持った人間ばかりだ。
実際に顔合わせの会がもたれて、少し説明があった後には、もう混沌とした状態である。曰く「俺たちが企画したことを絶対にやるという確約が欲しい」「教員のマインドセットを変えることが重要だ」「むしろこの会を本体にしろ」等等。無論、その話し合いまでに少し資料を作ってアジェンダ設定をしておいたつもりだが、そんなことはお構いなし。もちろん3年前までは僕も同僚曰く「学校1ギラギラしてた」と言われていたから、彼らの言動もよくわかる。自分が年を取ったなあと思わされる時間でもあった。
でも、そんな若手である僕たちに、そうしたチャンスを与えられることは、普通そんなに多くないことだ。きっと公立の学校の先生たちや世のサラリーマンの方々は、こんなチャンスめったに巡ってこない。僕はこの学校ではじめて教員をしたのだけれど、考えてみればずっと恵まれた環境でやらせてもらえていた(授業クラスとか部活動とか)。いろいろ不満はあるけれど(主に賃金)、まずはこうしたチャンスに感謝して、少しでも学校を変えて、子どもたちにいい変化を感じてもらいたい。
そんなことを考えていたら、自然と手が動いてマインドマップを裏紙に書いていた。まだまだ稚拙で、具体性がないもの。でも、何かこれまでになくワクワクできることが職場でできる。自分だけじゃなくて周りを変えられる。周りにたくさん迷惑をかけてきた僕。少しでも学校に、子どもたちに「恩返し」ができたらな、と少し前向きになれた。
でも、そんなイカれたメンバーの中に入れられるってことは、僕はまだまだ大人になりきれてないのかもしれない、とも思う。