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実録限界笹貫鑑賞の旅

私は17時30分、ここに、いた。

そう、さいたまの熊谷にいた。
逃れられない出張が入ってしまい、半泣きで
「定時には帰ります!!!帰して!」
と懇願してなんとか定時ダッシュをかまして駅に飛び込んだのだ。

鹿児島行きの飛行機の最終は19時30分。
飛行機なので、せめて19時には羽田空港に入っておきたい。
いつもは都内もしくは、もう少し都内に近いところで働いているので、飛行機に間に合うかサバイバルレースから始めることになるとは計画立てた時は予想だにしていなかった。
九州行くのに17時34分の北陸新幹線に飛び込むことから始まったチキチキ笹貫里帰り鑑賞の旅、お付き合いください。


はじめに

先日、こんな記事を書いた。
元地元民として、刀剣乱舞を楽しんでいるオタクとして笹貫の里帰り展示が盛り上がるように、書いた。
今国体と時期が丸被りで、宿がないってなっている人に日帰りとかそれに類する旅程でも笹貫見に行けるよ!!って伝えたい!!ということから始まった前回の記事。

書いてるうちに、あれ?これ、私も予定調整すれば行けちゃわない???ということに気づいた。
流石に初日は人が多いだろう(願望)、土日も人が多いだろう(願望)、なら2日目狙っていったらよくない???なんだったら笹貫のお里訪問も一緒にやっちゃえばよくない????
仕事終わって、最終便なら都内の職場から鹿児島の最終便に余裕で間に合う…なんだったらもう一本早い便でも間に合うけど、余裕を見て…と航空券を押さえた。
いつもはお財布に優しい愛するソラシドエアを利用するのであるが、最終便が1915…念のためほんとに最終便であるJALの便を抑えた。
残業や電車遅延にも対応してこの時間ならなんとかなるだろう。
たかが15分、されど15分。
その時は、その日に熊谷への出張が入るなど思いもよらなかったのだ…………
鹿児島に行くのに、北陸新幹線上りに乗ることから始めるなんて予想外過ぎるでしょ…ねぇ……
(乗り換えで猛ダッシュしたこともあり1845には空港につきました!!!)

ちなみに、笹貫と国体の期間が被っちゃったから関東圏から日帰りで!!っていう限界日帰り勢の参考になるように、今回は写真多め、所要時間付きの記録にしてあります。
(本来であれば私も日帰り強行の予定でしたが、職場の事情で前日最終便入りの夕方関東帰りというややユル旅程になっております)

これで、君も、関東or関西から日帰りで笹貫鑑賞!


旅程詳細

鹿児島空港から鹿児島市内 編(所要時間約50分)

笹貫展示鑑賞 編
天文館→照国神社(刀剣守)→黎明館

笹貫の故郷巡り 編 (所要時間約2時間)
天文館→市電笹貫駅→波平刀匠笹貫井戸→(笹貫公園)→波之平刀匠遺蹟→波平刀匠清見寺遺蹟→谷山→天文館

特別編


鹿児島空港から鹿児島市内編

基本的にはリムジンバスの乗り方です!!!


時期的に国体推しである。期間が丸被り


鹿児島空港は降り立つ出入り口は1つだけです。
手荷物を引き取った真正面の出入り口が、まずはそこ。

手荷物受取所真正面の出口

この3番の出口を出てすぐ左手がリムジンバスのチケット売り場なのでそこで1400円のチケットを購入してほしい。
現金で。(カードや電子マネーは使えない券売機)

死ぬほどわかりやすく鹿児島市内と矢印されてる
(700円は子ども運賃です)

そこでチケットを買って

券売機目の前のバス乗り場

こちらのバスに乗ってください。
だいたい15分に一本走っています。朝イチとか夜遅くの便以外はノンストップ便なので早いです。
金生町で降りられるバスならそれが1番リムジンバスから直接黎明館に行くなら近いけれども、今回はもしも、日帰りで考えるなら全部のリムジンバスが止まる天文館の話をしたほうが参考になるので天文館で降りる話をしようと思います。
鹿児島中央駅で降りる(始める)なら、先の記事に書いたように1日乗車券を購入して(1回しか乗らないのであれば普通にお金を払って)シティービューにのり薩摩義士碑前が一番間違いなく近いし、楽です。
何度も言いますが、交通系ICカードは市電、市バスは使えません
市電は、クレジットカードのタッチ決済が使えます(が基本は鹿児島独自のICカードか現金)

笹貫展示鑑賞編

天文館はどのリムジンバスでも止まるので、天文館始点で始めます

天文館

天文館のメインの大通りを照国神社(西郷銅像)方面にまっすぐ進みます

ずーっとまっすぐ

アーケードが終わってもまっすぐ歩いて



突きあたりを公園を右手に見ながらまっすぐ

まーっすぐ進んだ先に

照国神社があります!

なんで照国神社によるか、というと

御朱印と太刀守

國宗の太刀のお守りと御朱印(期間限定らしい)を頂きたくて寄りました。
そちらは興味がないという方は、そのまま照国神社に寄らずに西郷銅像の方に向かってください

西郷銅像

その隣が鹿児島市立美術館です

鹿児島市立美術館

ちなみにその脇の通りを表示の通りに曲がると…

表示

鹿児島近代美術館があります。
次、有島武郎の文豪コラボがありますのでDMM繋がりで。

ちなみに近代文学館は火曜日休館なのでお気をつけて。
先程の市立美術館の大通りをまだまだまっすぐ歩いていくと県立図書館があって、そこを超えると黎明館です。
(近代文学館の通りをまっすぐ行くと黎明館の駐車場につくのでそこから入るルートや県立図書館から通路を使って入るルートもあるのですが、上級者向けなので割愛します)


再建された御楼門が目印
天文館から黎明館まで寄り道をせずに行けば15分くらいで到着します。

御楼門

(シティービューの薩摩義士碑前から入る場合はここまで回らない近道があります)

薩摩義士碑前で降りた場合

今回の展示は南北朝の動乱と南九州の武士たちというテーマで、蒙古襲来から南北朝の時の島津もとい南北朝にどう組みして戦ったか、多数の文献資料と共に展示されておりました。
個人的には戦国の時期の島津氏の略系図は頭に入っているのですがその前の代の系図はかなり知識があやふやだったので、あっ、ここがこうかという頭の整理になりました。
九州探題との関係性含めて解像度が上がりました。
10月3日〜9日の特別展示が終わった後も展示は続くので鹿児島在住ならもう1回くらい見に行ったかもしれないし、記念講演会申し込んでいたな…と思います

展示

ちゃんと別に笹貫の看板が作られてる!ありがたや……


で、笹貫見てきたんですけどやっぱりいいですね……
360度ぐるっと見られるケースでゆっくり見られました!楽しい!!そして関東圏の展示ほど混んでなくてゆっくり見られるのありがたかったです………
(列形成のポールはあったけども使うほどの人もおらず)
(数人ちらほらと同好の士と思わしき方がいらっしゃるくらい……)


チンジュカンポタリーのコラボフード

ここで1点注意点。
出入り口に近い喫茶室のチンジュカンポタリーのコラボも、食堂の方のコラボも11時から営業開始なので、それも含めて予定を立てるといいかもです。
私は9時過ぎに行ったのでゆっくり見たんですが時間が余り、ぼーっと外を眺めておりました。
その時間、元気があるなら、黎明館の常設展を見たり、黎明館の外にある茶室や田の神さぁを見に行ってもいいかもしれません。

なお、11時15分前には喫茶室に列が出来ていて、席が空いたら電話します!対応になっていたのでそこは早めに待機でもいいかもしれませんね。

食堂(城山シーズニング)は、売店の方は早く(午前10時)から開いていて

多彩な醤油の種類

カネヨ味噌(地元民は大体わかる)の系列らしく醤油と味噌が売っています。(売るほうは10時からやっています)
あと湯之元せんべいが売ってて懐かしくて買っちゃった!!!湯之元せんべいよ?!

醤油は、鹿児島の甘い醤油を是非、1度、体感してください………

てつはう最中

てつはう最中も作りましたが、自分の不器用さにしみじみしてしまいました……

不器用さ満載の最中制作

でも、パリッパリの皮の最中は本当に美味しかったです
ちなみにここのしんこ団子めっちゃ美味しいので食べてください…



笹貫の故郷巡り編

朝の天文館(見事に人がいない)

実は暑いのが嫌だった(&今回帰りの飛行機が早い)ので朝6時20分にホテルを出て先に笹貫の故郷巡りに行くことにしました
(思ったより全然暑くないけど天気が悪くてちょっとヒヤヒヤしてる……)

天文館からこちらの市電に乗りまして、笹貫に向かいます

青色の表示が谷山行きです

全線一律170円!安いね!!!
ちなみに今回は電車の車内で停車中に運転手さんに声をかけて1日乗車券を買いました
声かけるのがハードル高い人はスマホのアプリ版もあるから安心して欲しい

紙版の1日乗車券

鹿児島市内で一番幅を効かせているのが鹿児島市交通局の市電、市バスで観光もこれを使うのが強いんですけど、南国交通、JR九州バス、鹿児島交通も乗り入れてまして、そっちは当然のことながらこの1日乗車券使えないのでご注意ください。
でも、だいたい鹿児島市内だと大きなとこの大きなバス停は市営バス……
はてさて、この1日乗車券、もれなく

割引券

ささやかな割引券がついているので、使いまくって欲しい。
1日乗車券は600円
ちなみに今回行き帰り市電使って170×2
あとは市バスかシティービュー(1回230円)を2回乗り降りしたらすぐにペイする料金なので是非使いまくってください。

はてさて観光に話題を戻したい。
1系統に乗って、天文館からだいたい30分。

笹貫電停

笹貫電停に到着。
そこから、住宅街をえっちらおっちら歩き…

JRの踏切を超え
突き当たりの谷山病院にむかって左折


見落としてしまいそうな道の脇


笹貫井戸

徒歩8分くらいで、笹貫井戸に到着。
夜はなかなか訪問難しいかもしれないです。
暗いので…
波平一門が使用されたと言われる井戸の跡です。

井戸の跡????
水路のあと

井戸は枯れてるのか水は見られませんでした。

そのまんま、その道をまっすぐ歩きます。
が、正直、主要道路の混雑時の迂回路(脇道)になってるのか道幅狭く歩道がない割に車がガンガン走ってくるのでご注意を。
そこから徒歩10分で波之平刀匠遺跡に到着します。

波之平刀匠遺跡
遺跡の解説

波之平刀匠があった場所とされるところです。
地域の小学生の登校の待ち合わせ場所になっていて良かったです。ほのぼのしました。

そこから再び歩いて20分ほど。
永田川のほとりまで歩いたら

永田川


波平刀匠清見寺遺蹟

先程の解説の碑にもあった波平本家(宗家)の旧居跡です。川沿いにぽつんとあります。
こちらも街灯が少ないので、夜の訪問は避けてもいいかもしれません。
そこから市電の谷山駅(notJR谷山駅)に向かいます。
ちなみに、JR谷山駅だと電車の本数がめちゃ少ない&鹿児島中央駅に連れて行かれるのでご注意を。

こちらはJR谷山駅
市電谷山駅

まとめると
天文館→(市電約30分)→笹貫電停→(徒歩8分)→笹貫井戸→(徒歩10分)→波之平刀匠遺跡→(徒歩20分)→波平刀匠清見寺遺跡→(徒歩6分)→市電谷山駅→(市電約30分)→天文館
だいたい2時間位みておけば回れるコースです。
(Googlemapに正確な位置が反映されていました。登録してくれた先人ありがとうございます)

波之平刀匠遺跡から一旦上塩屋の電停に戻って谷山まで市電で乗ってもいいんですけど、めんどくさかったのでそのまま歩きました……
注意点は本当に住宅街なので街灯が少ないです。
なので日が落ちてから回るのは避けたほうがいいかもしれません&騒がしくしないことかしら……

(慈眼寺の方にも波平坂ノ上家の跡地があるのですがアクセスが悪いので今回は回りませんでした。。。あれは自家用車orレンタカーがないと無理よ…)

特別編

あと時間が余ったら、シティービューで見たいものに連れて行ってもらいましょ!と思うんです

そのまま磯庭園(仙巌園)で雄大な桜島みながらお庭を楽しんでもよし
桜島桟橋からフェリーに乗って桜島まで行って、そのまま帰ってきてもよし…(桜島観光もするなら少なくとも1泊2日の時間が欲しい)

でもそれは時間が余ったらの話。

もしも東京から始発の飛行機入りして最終の飛行機で帰る日帰りの場合、今回の旅程全部こなしたらもうそれでお土産購入して終わりなのでは????とは思うのです。

なのでその中で最大限鹿児島を楽しむ…と考えて…スーパーに来ました。

タイヨー

仮設店舗のタイヨー銀座店、なんとマルゼン(書店)の目の前、要するに天文館にあるんですよ!!!!
(昔のタイヨー銀座店は天文館公園の奥にあったのでなかなか地元民にしかお勧めしづらい場所であった)
ここのスーパーはいわゆる鹿児島の地元密着型スーパーなので……

鳥刺し

鳥刺しが売ってます。
普通はカンピロバクター怖いから食べられないんですが、南九州は独自の衛生基準を作って遵守してるのでこうして売っているわけです。(とはいえ子どもや高齢者は避けたほうが無難だし絶対に起きない訳では無いけれど)
甘い醤油とにんにくもついてるのでそのまま待ち時間とかに食べても南九州感があります

あと、空港で足湯を楽しめます!

おやっとさあ!

空港に早めに着いちゃった!という場合は楽しんでください。
少ない時間でも楽しめるだけ楽しんで、また時間取れたときにゆっくり来てもいいんですよ!ほんとだよ。
というわけで私も夕方には関東に戻ってきて仕事をする羽目になっていますが、時間がなくても笹貫見に行けるよ!!って参考にして頂ければ幸いです

おじゃったもんせ〜!!!!





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