走馬灯の一部(2024年10月1日らへんの日記)
こんばんは。たけのです。
amazarashiのアコースティックライブに行った。
もともとライブがあることを知らなくてスルーしていたが、友人が公式チケットトレードがあることを教えてくれ、無事チケットが取れた。
仕事を切り上げてライブ会場へ向かう。全てが嫌になっている私は涙を流しながら移動していたが、開演後はさらに泣いた。
前半の数曲が刺さりすぎて、秋田さんの歌声と映像を受け取りながら泣くしかできなかった。他のお客さんのすすり泣きも大量に聞こえてきた。全体の8割は泣いていた。(たけの調べ。)
amazarashiの曲は、恨みや怒り、焦燥、絶望といった感情をたっぷり含むが、それだけでなく、生きることを諦めない強い心を併せ持っている。
何があろうと生きる。自分は自分に負けてはいけない。その、行動の芯になるような気持ち。秋田さんが経験した絶望の量は計り知れないが、それを経験してきて、ことばを選んで、音を選んで出力した曲たちはとても尊いし、美しい。
今回はアコースティックライブだったので、勝手に秋田さんソロなのかと思っていたが、バンド編成での演奏もあってよかった。そしてアコースティックライブに抱いていた印象とはだいぶちがって、音圧がすごくて、曲のアレンジの楽しさや心地よさに浸って、素敵な時間だった。和アレンジみたいなやつめっちゃよかったな。
amazarashiは顔出しを避けているアーティストなので、普段のライブでもメンバーと客の間に薄い幕が降りていて、そこにプロジェクターでリリックビデオが流れるスタイルだ。だからこそ歌詞が沁みていく。今回もその演出がされていた。
本人たちにスポットライトが当たらない分、こちら(客席)に向かって頻繁にビカビカのライトが射して、こんなに照らされるライブもないわなと思った。こちとら泣いとるんじゃと。
終盤、曲と曲の間の暗転した時間に、ステージの天井からゆっくり何かが降りてきた。何かと思ったら、ライトが10×15ぐらいつながった板だった。その光はこちらを向いていて、演奏された曲に合わせてウェーブみたいに光って、とんでもなく眩しかった。ちょっとウケた。
それが幻想的であり、私にとっての希望の光であった。
終演後は、不思議と今までの鬱々とした気持ちも和らいでいた。これからの生活に希望を信じることができた。私は確実に、amazarashiの音楽に救われたのだ。
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