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【ヒトコト読書】社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ/河野英太郎

【ヒトコト読書】は「ワンフレーズだけでもアウトプットする」をテーマに色んな一冊を紹介する記事です。
↓今回はこちらの本

①この本を読んだ理由。

ボクは今年29歳になり、来年からは30代。

転職や副業、自分のキャリアについて考える中でまさに直面する10年目の壁」というタイトルに惹かれて本書を手に取りました。

②キャリアの思春期。

著者は株式会社アイデミー取締役の河野英太郎さん。電通、アクセンチュア、IBMなど名だたる企業での経験を経て、これまで多くの著書を執筆されています。


仕事にも慣れ、今後のキャリアを模索する10年目。


周りには昇進する同僚や、家族を持つ友人。思い描いていた10年目とは何かイメージが違い、モヤモヤした気持ちを感じる日々。


そんな状態を著者は「キャリアの思春期」と例えています。


多くの人が10代に経験してきた人生の思春期。


沢山の悩みを抱えながらも、その後の人生を大きく左右するとても大事な時期です。こと「キャリア」においても思春期の重要性は大きなもの。


「あの時こうしておけばよかったなぁという後悔をしないよう、仕事や人生に対するマインドが本書では数多く紹介されています。

③10年でできる仕事なんてほとんどない。


10年目なのに成し遂げた大きな仕事が何もないという悩みを多くの人が抱えがち。


最初の10年で人に誇れる仕事を成し遂げられる人など、ほんの一握りしかいません。


何より大切なことは「目の前のやるべきことにしっかりと向き合うこと」


「それっぽい大きな仕事」に意識を奪われず、自分のやるべき仕事に全力を尽くすことが成功への唯一の道です。


これまで大きな成果を残してきた人達のほとんどが「目の前のことに一生懸命取り組む」ことを成功の秘訣だと語っています。


目の前のことに全力を注ぐためには「没入できる分野を見つける」ことが必要になります。


簡単に見つけることは難しいですが、常にアンテナを張って自分が夢中になれる分野を探し続けると良いでしょう。

④全ての仕事はリーダーシップから始まる。


社会人10年目になると、マネジメントを行う立場になる人も出てきます。


「人の上に立つのは苦手だ…」「そもそもリーダーなんてやりたくない」と感じる方も多いでしょう。


本書では「マネジャー」「リーダー」の違いが明確にされています。

マネジャー:組織上の役割で、それに応じたビジネス責任が伴い、人事権や評価権限を駆使しながら人々を管理して目標を実現することをミッションとする。
リーダー:向かうところを示し、人々にそちらに向かって行動したいと思わせる人。組織上のトップとは限らない。

全てのビジネスマンに必要なスキルは「リーダーシップ」です。


「新規事業の提案」から「今日のランチの店選び」まで、向かうべき方向に人を巻き込んでいく力がリーダーシップ。


何も、先頭に立って引っ張っていくことだけがリーダーシップとは限りません。


組織全体を見渡し、さりげない言動によって方向性を定めていくことも立派なリーダーシップです。


就活や転職など採用面接でも、リーダーシップを発揮した経験を問われることがよくありますが、それは「どれだけ物事を進められる人なのか」を見られているのかもしれません。

⑤ボクの個人的な感想。


社会人10年目、キャリアの思春期に響く提言が様々な角度から書かれた一冊でした。


「目の前のことに真っすぐに。成果や評価はそれ自体を目指すものではなく、後からついてくるもの」


会社や社会の構造も少しずつ見え始めたこの時期に、このような教えを与えてくれる本に出会えることは幸運です。


読みやすい作りで書かれた本なので、ぜひ一度読んでみてください。



著者のベストセラー作品

最後までお読み頂きありがとうございました。次回の記事もぜひご覧ください。

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