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【ヒトコト読書】「手紙屋」~僕の就職活動を変えた十通の手紙~/喜多川泰
【ヒトコト読書】は「ワンフレーズだけでもアウトプットする」をテーマに色んな一冊を紹介する記事です。
↓今回はこちらの本を紹介します。
①この本を読んだ理由。
ボクは今年29歳になり、来年には30代を迎えます。
転職や副業、自分のキャリアについて考える中で「働く」ことについて改めて向き合いたいと思い、タイトルのおもしろさに惹かれて手に取りました。
②世の中は物々交換でできている。
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相手の持っているものの中で自分が欲しいものと、自分が持っているものの中でも相手が欲しがるものとを、お互いがちょうどいいと思う量で交換している。
欲しいものを手に入れる手段の基本は「物々交換」。
何かを手に入れるために差し出す対価は、必ずしもお金だけではありません。
自分が相手に差し出せるものは何か?を考えることはとても大切です。
会社で働く人達は、「お金と安定」をもらう代わりに「時間と労働力」を差し出していることが多いです。
ボク達が会社から本当に得たいものは、「お金と安定」だけでしょうか?
自分が会社に差し出せる対価は、「時間と労働力」だけでしょうか?
多様な視点から「働く」ことの意味を考えさせれます。
③「成功」を得るマインド。
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目標や夢を持ち、成功を手に入れるために有効な方法が「頭の中に常に天秤を持つ」ことです。
天秤の片方のお皿には「叶えたい夢や目標」を載せます。
もう一方のお皿には「それと釣り合うだけのものを釣り合う量」載せていきます。
まずはこの、反対側のお皿に載せるモノが何かをしっかり見極めることが重要です。
「正しい努力を正しい量」お皿の上に載せていく。そして天秤が釣り合った時にはじめて「叶えたい夢や目標」を実現させることができます。
「思い通りに事が進まない」と感じている人の中には、お皿に載せるモノが「間違っているか、量が足りていないか」のどちらかであることが多いです。
この部分を修正できれば、「成功」を獲得する確はグッと上がります。
ここで注意したいことが一点。
人生には時折、「お皿に載せるモノが釣り合っていないのに、欲しいものが手に入ってしまった」という機会が訪れることがあります。
一度その経験をしてしまうと、その先の人生でも「お皿に載せるべき適切なモノ、量」がわからなくなってしまいがちです。
どんな時も頭の中に天秤を持ち、欲しいものを得るために必要なことは何なのかを考えることが大切です。
④会社は「性格」で選ぶ。
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会社選びは「大好きな人探し」と同じです。
場合によっては「今後一生付き合っていく」可能性もあるのです。
そんな相手を選ぶ基準が「財力」や「知名度」であっていいはずがありません。
会社とは多くの人に必要とされるからこそ存続できるものです。
その会社がどんな方法で「多くの人に必要とされようとしているか?」がとても大切。
社会という海で航海を続けていくのに、「船の大きさは関係ない」のです。
「自分の性格と合う」会社を選ぶことが、人生の充実につながっていきます。
⑤相手に「称号」をつけてしまう。
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どんな仕事をしていても、「人と関わる」ことは避けられません。
できるだけ自分に協力してくれる人を増やすコツが、
相手にこうなってほしいという「称号」を与えてしまうこと
です。
「あなたは優しい人ですよね」「時間をきっちり守る人ですね」
こんな風に言われたら、「この人の前ではその通りの存在でいたい!」と感じませんか?
「称号」を与えるためには「相手の良い部分を見つける」ことがとても大切。
良い部分を見つけたら、それを引き出して言葉にしてみる。そうすることで自分に協力してくれる人が周りに増えていくでしょう。
⑥ボクの個人的な感想。
著者は学習塾聡明舎を設立し、高校生を中心に教育活動を行っている喜多川泰さん。
仕事を手伝ってくれていたある大学生が就職活動に奮闘する様子を見て、「自分の考えを書こう!」と決意して書かれたのが本書です。
その決意が作品に注ぎ込まれているような、「優しく愛のある、背中をそっと押してくれる」物語でした。
ボクもまさに転職活動中であり、会社選びをはじめ「働く」ことについて長く悩んでいる時期でしたが、この本に出会って「もう一度現職で頑張ってみよう」とスッキリと決意を固められました。
こんな風に「必要なタイミングで欲する本が現れる」ことが、読書が大好きな理由です。
「働く」を考える全ての方に、ぜひ手に取って頂きたい一冊でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。次回の記事もぜひご覧ください。