【ヒトコト読書】サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい-会計編-
【ヒトコト読書】は、年収400万円くんの読書モットー、「ワンフレーズ話せるだけで十分!」をテーマに色んな一冊を紹介する記事です。
↓今回はこちらの本
①この本を読んだ理由。
↓前回ご紹介したこちらの本が面白く、サラリーマンが挑戦するM&Aについて、より踏み込んだ”会計編”ということで気になり読みました。
②会計用語にイメージが湧く!
この本の大きな魅力がコレだと思いました。
本の内容はタイトル通り、”会社を買うために知るべき会計知識"を丁寧に解説してくれるものです。その説明がとても面白く、わかりやすい。
見慣れない漢字も多く難しい会計用語を、身近なモノに例えてイメージしやすく説明してくれます。ほんの一例ですが、
・売掛金=クレジットカードの支払い
・利益剰余金=買い物で貯まるポイント
・株式=金の卵を産むニワトリ
この三つは比較的簡単な用語ではありますが、この他にも聞き馴染みのないの用語をわかりやすく例えてくれます。
簿記などの会計資格を勉強中の方にも、息抜きとして読むのはおススメだなぁと感じました。
参考書では用語の”砕けた説明”をあまりしてくれないので、知識のイメージにとても役立つと思います。
③”借金”は悪じゃない。
会社経営においては、”適正な借入金”が必須。
利益確保と返済の適正なバランスを見極めて、むしろ「借りれる時に借りておく」ことが重要。適正な借入により事業投資を促進し、利益を拡大することが望ましい姿です。
また、いざという時の資金繰りについても「これまで借入のない会社」よりも、「定期的な借入があるが、キッチリ返済している会社」の方が柔軟な対応ができるようです。
「借金は悪いモノ」という先入観がありがちですが、会社経営において借金は利用すべきもの。
少し変わって就職活動の話になりますが、求人票に会社の特徴として"無借金経営"と記載されている企業も多くあります。
もちろん無借金にも利点はありますが、手放しで喜んでいいモノではないぞ!というのは考えさせられますね。
④リスクは"自分で出したお金"だけ。
「事業に失敗したら社長が首を括って…」というイメージ、世間にはまだまだ広がっています。
ドラマでもよく見かけるシチュエーションで、確かにボクにも何となくそんなイメージはありました。これが「会社経営はコワいモノ」という先入観を生み出しているのかもしれません。
詳しくは本書をお読み頂きたいのですが、近年では"個人保証"が必要なくなってきています。事業承継を推進するため、国が施策を推進しているためです。
ざっくり言えば、もし会社を潰してしまっても、全ての責任を経営者が背負う必要がありません。
「会社を買う時に払ったお金がなくなるだけ」と思えば、より心理的なハードルが下がりますね。
先入観、イメージがどれだけ行動に制限をかけてしまっているのか、考えさせられます。
⑤ボクの個人的な感想。
文章を読むだけで会計用語をイメージさせてくれるのは、本当にスゴイことです。
ボクも会計に関する資格を勉強していたのですが、「この本をもっと早く読んでおけばイメージしやすかった…」と思いました。
"サラリーマンが会社を買う"ことについて、"世間の勘違い"を含めて、丁寧に説明してくれます。
一歩踏み出す勇気を持てば、新たな道が切り拓けるかもしれません。
最後までお読み頂きありがとうございました!次回の記事もぜひご覧ください。