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【ヒトコト読書】認知症世界の歩き方
【ヒトコト読書】は、年収400万円くんの読書モットー、「ワンフレーズ話せるだけで十分!」をテーマに色んな一冊を紹介する記事です。
↓今回はこちらの本
① この本を読んだ理由
実家に帰省した際、母が読んでいました。以前から本屋で見かけ、気になっていたため借りました。
② 認知症患者自身から出た困りごと。
医療・介護従事者視点で難しい言葉が使われた情報ではなく、”認知症患者本人から得た情報”をまとめた本。
患者本人の「自分でうまく説明できない」という悩みと、周りの人の「何が起きているかわからず、どうしたらいいのかわからない」という悩みの間に立ち、両者が寄り添い合うきっかけになる本。
③ 例えば、こんなことが起こっています…!
・冷蔵庫の扉を閉めた瞬間に、中に何が入っているのかわからなくなる。
・過去の思い出や習慣が蘇り、行動しているが歩いている途中にそれを忘れてしまう。そのため、あてもなく徘徊しているように見えてしまう。
・お風呂に入りたがらないのは、お湯がヌルヌルに感じてしまっているからかも?
ほんの一部ですがこの他にも本当にたくさん、「こんなことが起こっているよ!」と紹介してくれます。
④ボクの個人的な感想。
“知らないことを知り、優しくなれる本”だと思いました。患者本人、支える人々、たくさんの悩みを代弁し誤解を和らげてくれるはず。
人の間に立ち、寄り添うきっかけを作る。本の役目ってこういうことなんじゃないか?と気づかせてくれる一冊でした。