【型紙無料】30cmぬいの作り方
▼はじめに
当ページをご覧いただき、ありがとうございます!
こちらのノートでは、下図の推しぬい(身長約30cm)素体の型紙と、その作り方を載せています。
大きめの推しぬいが欲しい!
推しが人外で、市販のぬい素体が使えない…
ぬいの着せ替えを楽しみたい!
可愛い体型のぬいが欲しい!
そんな方のお役に立てれば、幸いです!
※素体以外(顔や髪、服など)の作り方に関しては、最後の「▼素体部分の作り方について」をご参照ください。
▼このぬいの特徴
1.全長約30cmで存在感抜群!
むぎゅっと抱きしめたくなる大きさ。手足も長めなので、ポーズや表情がつけやすい!
2.こだわりのもっちりボディ!
重心低めなお顔、先端が太めの手足、まんまるなおしり…可愛らしい造形にこだわりました!
長めの手足だから、お洋服が映えます(^^)
3.大きめだから作りやすい!
大きいと大変そう…と思われがちですが、その分細かい作業が減るので、意外とスムーズに制作できるはず!
お洋服のパーツも総じて大きくなるので、比較的縫いやすい&作りこみやすいですよ♪
4.無料!!!
無料です!!!←
ぬい本体だけでなく、服の基礎型紙も無料です!推しの衣装を作ったり、色々なお着替えをさせて楽しんでみてください♪
作ったぬいぐるみや服の販売、型紙の改変もご自由にどうぞ!
※この型紙をそのまま販売する、「自分が作った」と嘘をついて二次配布する、無断転載などはお控えください…!
▼材料
・生地
ナイレックス、トイクロス、ソフトボアなどの種類がオススメです。
清原株式会社さんの「ぬいクロス」、「ぬいクロスボア」という商品は、手芸店の店頭で扱っているところも多いです。
また、下記リンク先では、ぬいに使える様々な種類の布が購入可能です。
・綿
・その他、針や糸、布切りハサミなどの基本的な裁縫セット
※ミシンがあると作業が速いですが、手縫いでも作れます。
手縫いの場合は、目の細かい本返し縫いで縫っていくのがおすすめです。綿をたくさん詰めても耐えられる頑丈さがあり、見た目も綺麗になりますよ(^^)
▼作り方
1.はじめの準備
①型紙を印刷し、切り出す
→下図2枚をダウンロードし、それぞれA4ピッタリサイズで印刷してください。
②型紙を写し、生地を裁断する
→型紙の線は実際に縫うラインを示しており、縫い代がついていません。周囲に7mm程度の縫い代分をつけて裁断してください。
毛足のある生地を使用する場合は、毛の流れ(向き)に注意して裁断しましょう。
※「腹」は“わ”になっており、細い線を軸に線対象の形になります。裁断の際に注意してください。
→「顔」と「後頭部」にある細い線で生地の色を切り替えれば、基本の坊主頭を作ることができます。髪型のベースとして活用してください。
2.頭を作る
※以後の図では、
・クリーム色=布の表側
・水色=布の裏側
・赤線=縫うライン
・青線=切るライン をそれぞれ示しています。
【耳を作る】
①「耳」がすっぽり収まるくらいの生地片を用意し、端にタック(布のひだ)を寄せてしつける
→タック部分は、動かないよう簡単に縫い止めておきます。
②①の上に「耳」を中表に重ね、周囲(弧の部分)を縫う
→タック部分が「耳」の弦側に来るように置きます。
③余分な縫い代を切り落とし、縫い代の周囲に切り込みを入れて、表に返す。
→カーブになっている部分に切り込みを入れることで、表に返した際に布がつっぱらず、形よく仕上がります。
※この後の工程でも、カーブ部分の縫い代には切り込みを入れていきます。縫ったところまで切ってしまわないように注意しましょう。
④もう片方の耳も、左右対称にして同様に作る
【顔を作り、耳と合わせる】
①「顔」と「後頭部」のダーツをそれぞれ縫っておく
→その都度中表に折りながら、縫っていきます。
②「後頭部」同士を中表に縫い合わせる
→ダーツのない側を縫い合わせます。
③「顔」に耳パーツを仮止めする
→顔の表側に耳を乗せます。型紙の“耳つけ位置”とある所へ、タック側を下に、かつ顔の内側に向くようにして耳を置いてください。
→実際に縫うラインより外側(布の端から3mmほどの幅)で、並縫いなどで仮止めしてください。後で解くことはないので、ミシンでガッツリ縫っても問題ありません。
④顔側と後頭部側を中表に縫い合わせる
→頭の下は返し口となるため、7cm程度縫い残して開けておいてください!
ダーツの位置をしっかりと合わせることで、綺麗な仕上がりになります。
→「顔」と「後頭部」の型紙上の♥同士が重なり、頭頂部になります。上下逆さまにならないよう注意してください。
⑤縫った周囲の縫い代にぐるりと切り込みを入れ、表に返す
⑥綿をパンパンに詰め、返し口をコの字縫いで閉じる
→特に頬、顎あたりはぎゅっと綿を詰め込んで、輪郭の形をしっかりと出してあげましょう。
→綿は細かくちぎって入れていくのではなく、長い形を作って一気に入れるほうが、形が整いやすいです。
まず外側へ外側へと綿を入れて、表面の形を整えます。その後中心に綿を詰めて、最終的な膨らみ度合いを調整していきます。
※綿を詰める専用の道具もありますが、私はいつも鉛筆や割り箸で押し込んでしまいます(^^;)
→これで頭の完成です!
3.ボディを作る
【胴を作る】
①「腹」と「背中」のダーツをそれぞれ中表に縫い合わせる
→「顔」や「後頭部」のダーツ同様、中表に折り、縫っていきます。
→「腹」のダーツが股の部分、「背中」のダーツはお尻の部分になります。
②「背中」2枚を、背中の中心で中表に縫い合わせる
→中頃は5cmほど開けておいてください!ここが返し口になります。
【胴に脚をつける】
①「腹」と「脚(前)」2枚を、左右それぞれ中表に縫い合わせる
→下図を参照していただき、「脚(前)」の左右を間違えないように注意してください。山になっている方が脇(外)側、谷になっている部分が股(内)側です。
→カーブの形が違い(“逆カーブ”と呼ばれます)縫い合わせにくいので、まち針をしっかりと打つ、しつけ縫いをするなどの対策をしておきましょう。
こうした逆カーブを縫い合わせるコツは、下記リンク先にて大変丁寧&詳細に解説されています!私も大変参考にさせていただきました…ッ!(T∀T)
②「脚(前)」と「足の甲」を中表に縫い合わせる
→型紙上の♡同士を縫い合わせます。「足の甲」が上下逆にならないように注意してください。
→逆カーブとなります。縫う前に、まち針、又はしつけ縫いなどの対策をしておきましょう。
③背中と「脚(後)」2枚を、左右それぞれ中表に縫い合わせる。
→下図を参照していただき、「脚(後)」の左右を間違えないよう注意してください。とがっている部分が脇(外)側です。
→ここで縫っているのはお尻と脚の付け根にあたる部分です。★は胴体の脇に当たる部分なので、脚がずれてここに付くことのないようにしてください。
→逆カーブなので、まち針、又はしつけ縫いなどで対策しておきます。
④胴体の前と後ろを中表に合わせ、肩から首、脇から両脚、両脚の内側をそれぞれ縫い合わせる
→足の付根や股の位置が前後でずれないよう、まち針などで固定してから縫うと、きれいに仕上がります。
⑤脚と「足の裏」を縫い合わせる
→立体である筒(脚)と平たい円形(足の裏)を縫い合わせることになります…。まち針、しつけ縫いなどをしてから挑みましょう。
→ミシンで縫う際は、脚を上、足の裏を下にして縫うと失敗が少ない(タックやギャザーが寄りにくい)です!
【胴に腕をつける】
①「腕(上)」と「腕(下)」を中表に縫い合わせる
→同じものを2つ作ります。
②カーブがかかっている部分(手先)の縫い代に切り込みを入れて、腕を2本とも表に返す
③裏返った胴体に、表に返した腕を入れることで中表にし、縫い合わせる
→片方の腕をつけたら、もう片方の腕も同様にして縫いつけます。
→ミシンでは難しい作業なので、手縫いで進めます。しつけ縫いで位置を固定してから、細かい本返し縫いでしっかりと縫っていきます。(まち針で位置を固定してもいいのですが、実際にやってみたところ針を手に刺しまくってしまったのでオススメできません…(T∀T))
【綿を詰める】
①足先や股間、脚の付け根など、カーブしている縫い代に切り込みを入れて、背中の返し口から表に返す
→目打ちや針などで形を整えてあげましょう。
②きつく綿を詰める
→両脚、両腕、胴体の順で詰めていきます。
→全体的にパンパンになるまで綿を詰めていきますが、両腕の付け根部分の綿は少なめにするのがオススメです!腕が動かしやすくなることで、ポーズや表情が付けやすくなります♪
③頭と胴体をコの字縫いで結合する
→肩の曲がっているところが潰れてなくなるくらいに、ぎゅっと押し付けて縫っていきます。
→頭と体をまっすぐつけた場合、後頭部2枚の縫い目と背中2枚の縫い目がそろいます。が、横から見た時、頭の横の縫い目と体の横の縫い目は揃いません(頭の縫い目が前に出る)。ここの縫い目をそろえてしまうと、逆に顎を強く引いたような位置になってしまいます。
→はじめは位置を決める程度のつもりでざっくりと縫います。何周か縫っていくことで、頭と体がしっかりと固定されます。
→これにて完成です!!お疲れ様でした(^^)
▼素体以外の部分の作り方について
【顔】
刺繍や市販のワッペン、ボタンなど、作りたい推しのイメージに合う方法を選んでみてください。
ワッペンは、下記リンク先の商品が有名でしょうか…!お近くの手芸店でも、比較的手に入りやすいと思います!
なお、私は目のパーツをオリジナルで作りました。
家庭用プリンターから写真用紙に印刷したものを、UVレジンで薄くコーティングしています。細かな表現が簡単にできるし、お目々がキラキラになって可愛いですよ♡
顔を刺繍する場合、縫製前に済ませてしまうのが一般的ですが…後付けできるパーツならば、綿を詰めた後に取り付けることをおすすめします…!綿の詰め具合や生地の伸び具合によって、頭の形はかなり変化します。たった1mmのズレで、表情が大きく変わってしまうことも…。ぬいぐるみはお顔が命…!
【髪】
髪を作る際は、たきゅーとさんのこちらの動画をぜひご覧いただきたいです…!
ぬいぐるみのサイズは違いますが、髪の型紙を起こす際には大変参考になると思います!
【服】
こちらのぬいにジャストサイズな服の基礎型紙は下図のとおりです。
※型紙上の線は、実際に縫うラインを示したものです。縫い代は含まれていません。
「身頃」は、このまま肩と脇だけ縫ってタンクトップにする、V字ネックに変える、型紙を半分に折って前開きの服にするなど、ここから色々とアレンジを加えることができます。
「袖」は長袖です。細い線で切ると、半袖になります。
「ズボン」の縫い方は、下記リンク先の解説がとても分かりやすかったです!大変参考にさせていただきました…!
上記の型紙をアレンジして、実際に作った衣装はこんな感じです。
皆様も、推しに囲まれた素敵なぬい活ライフをお過ごしください!!
長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました!!m(_ _)m