5月3日(火) 抱えている課題と自分の考え

このブログは地方在住のエンジニアでない小谷(筆者)が『地域商売を活性化させたい！』という気持ちだけで仲間とＷＥＢサービスを立ち上げ、成長させるまでの課程を毎週日記にして書いています。わが子の成長を見守るような温かい目線で覗いて頂けるとありがたいです！！

■現在の状況と課題に関して
開発を進めながら、この１か月半ぐらい店舗の経営者にお会いする日々でした。(人に会うのはやっぱいいですね…)

約20名程度お会いさせて頂き、omisheの説明を。

よく話す言葉①
『他店の経営者に事業相談ができるサービスなんです。』
よく話す言葉②
『ぜひ困っている他店の経営者のアドバイザーになってくれませんか？』
よく話す言葉③
『相談時間に応じて、報酬が入る仕組みです』
よく話す言葉④
『他店をパクるとかではなく、ノウハウや知見が適切に広まる仕組みです』

こんな感じのことを話しているんですが、
登録料金、月額料金がないということもあり登録自体をお断りを受けるケースはほぼないです。ただ別の課題が浮き彫りになってきました。

”事業相談を受けるアドバイザーのインセンティブ設計が弱い”

困っている店舗経営者とかこれからお店を開業したい人にとっては、『売れている店長』はまさに目指すべきロールモデルであり、知見の塊。なので相談したいニーズは顕在化している。

ただ『売れている店長』にとって相談を受けている時間は生産性のない言うなれば”ムダな時間”であるということ。なので同じ説明を繰り返しくり返ししていることに辟易していたり、相談依頼自体を断っている状況が多いことが分かってきました。また報酬の形が現金や手弁当、お土産などそれぞれ違う。『報酬対価で現金くれ』とも言えないのも困っているポイント。また相談1回だけの関係でおわり！ではなく”相談したあと”もその人がどんな成長したかを知りたいというニーズがあることに気づきました。

これまで『時給単価を報酬額が上回る』だけでインセンは最強と思っていましたが、どうやらお金がもらえる報酬だけではダメかもしれない問題に直面しました。売れている店舗からすると、アドバイス料金をいくらかもらうよりも自分のお店の経営をするほうが断然に儲かるし蓄積性のある有意義な時間の使い方だということ。反対に事業に困っている人はそういう『忙しい人』にこそ相談したほうが恐らく良いアドバイスをもらえる可能性が高いということ。この両者(特にアドバイザー側)にどうやってインセンティブをつくることが出来、自主的にサービスを利用してくれるような仕組みを考える＋適切な施策を打つ必要性が出てきました。

ではどういう人、状況であれば相談を受けてくれるのか？

・きちんとしたノウハウや経営力を持っている(前提)
・時間がある(現場に任せている)
・承認欲求(人助けしたい気持ちなど)を満たせる
・きちんとした報酬設計と対価が見合う
これらをバランスよく満たしている必要があります。

なので初期アドバイザー獲得に向けてターゲット要件は以下です

①店舗運営と経営を分けてやっている人
②過去に店舗を経営しており、今はプチコンサルをやっている人
または売れている店長をomishe取材により表面化させる

売れている店長はむしろ”相談を減らしたい”と思っているので、
①良く相談される内容はomisheで記事化する　
②相談と対価が釣り合うものだけ承認できる　
③報酬が現金一択　
④相談をした回数が可視化されることで社会的認知が高まるPRになる　
などを価値化して訴える必要があると思いました。

ただこれだけを作ったとしてもサービスとして順調に立ち上がる可能性は低いので、現状リリース直後のあまり練度の高くないUI・UXで戦うためにはまずは”過去に店舗を経営しており、プチコンサルをやっている人”を最優先で囲う必要があると考えています。その後に現役店長と、プチコンサルに人をバッジ等で色分けをすることにより「売れている現役店長」を簡単に探すことができる仕様と空気感をあとからじわじわつくっていけば良いような気がしています。プチコンサルをしている人は集客に困っている人が多くブログなどで発信している人が多いのでこれらをomisheで集約するとノウハウサイトとしても価値が初期段階で増す可能性と考えました。ただ『お金稼ぎができる』サービスと全面になってしまうと当然相談する側は『ぼったくられるかもしれない』と思うのでこのへんはサイトの中身を見ながら慎重に判断する必要があると思っています。ウーバーではないですが相談実施の回数と相談評価はきちんと蓄積する仕組みの重要性を感じました。

まとめると、現役店長で他店の相談をたくさん受けたい人は非常に少ないので、立ち上げ段階は自称店舗コンサルなる人と提携してサイトのポジションを高めて”２フェーズ目”で現役店長(アドバイザー)の登録を多くすることが現状の施策としては最短かと思いました。

まとまりがなく申し訳ないです。
そんな感じです。良いGWをお過ごしください。