【ファッションてなんだろう。】再考①-ドラァグクィーンの熱量
ドラァグクィーンが教えてくれた熱量
ここ最近、ハマってシーズン1から延々と毎日見続けているのは、Netflixの「ルポールのドラァグレース」。きっかけは、「AJ&クイーン」というオリジナルMOVIEを観て「なんじゃ??この綺麗すぎる人??」と、ルポールに興味を持った。そして次の出演作を捜し「ルポールのドラァグレース」に行きつく。VOGUE.comの動画で何人かのクイーンも出てるし、きっと流行ったのは結構前なんですよね。。
いや、何がハマったか。って毎回、お題に合わせて、ド派手なファッションや、何時間もかける仰々しいメイク(自眉毛はスティックのりで固めます)で、(圧?)力強いパフォーマンスの中で、毎回のランウェイで披露されるファッションが、凄く!オシャレなんです!特に若い子!
マックイーン風や、ディオール風のクラシックなフレアワンピース、ミュウミュウっぽいセットアップ、ダリでしょ的な髭をつけたメイクなど。思わず「綺麗ーーー!」とつぶやきながら感嘆しちゃってます。もちろん、全員が全員センスがいいわけでもなく、コメディーや演技力、ダンスなどファッション以外の才能も全て必要なんですが、みんな最後まで勝ち残る為、壮絶に命をかけてる。そして審査では、自己表現にソウルがあるか、自分自身のスタイルをどこまでレベルアップできるか、がいつも厳しく問われる。
やはり、大切なのは熱量だと改めて気づかされた。
ファッションアイコンとして素晴らしいのは、Raja、Sasha Velour、Violet Chachkiなどなど。そして審査員には、レディーガガ、アリアナグランデや、デボラハリー、カーラデルヴィーニュ、なんとマークジェイコブズ!まで、そうそうたる方々もサプライズで出てくるので、気になった方は見てみて下さい。もちろん、ドギツイ下ネタも満載。
ちなみにJYパークさんが好きな人なら、ルポールの名言にも唸るはずww「You are the you are」「Just be you」とか素敵な言葉が随所に。
ファッションの先行きは?
コロナ禍になる何年も前からファッション業界は大変な時代になっている。「アパレルは誰が殺すのか」って自虐的な本が出て話題をよんだり、バームクーヘンのように生地を裁断して大量生産・大量廃棄する生産システムとか、諸々が無理矢理な方向に舵が切られていたと思う。
コロナがきっかけで、やっぱ販売される1年以上も前の発表スケジュールって変だよね。と声をあげるハイブランドのデザイナー達が出てきたり。よりSDG’sや、サスティナブルの大事さが明確になってきたかもしれません。
そして、ご存じの通り、今や毎日のように知名度のあるアパレルブランドがどんどん無くなってきている。
でも、原点に振り返って、ファッションてなんなんだろう。
以前の2019AWの展示会Ambianceで、会場内でのイベントの告知もあって、自身の想いをフライヤーに載せた。
ファッションは、自己表現。
さまざまな熱量をまとって、結果、自身がハッピーになる為の手段。
ドラァグクイーンの彼女たちは、例えば、カラフルな羽をまとった鳥や、宝石のような模様の虫とか、まわりまわって自然の生き物の綺麗さに通じる気がする。だからヨシダナギさんも撮ったのか!と勝手に腑に落ちた。
魂をこめて創られたモノたち。
私の周りには、インキュベーションで自身のブランドを立ち上げているブランドが多い。大きな企業配下のブランドではないので、一般の人からすると「知る人ぞ知るブランド」なのかもしれない。小さな規模でやりくりしているので、コストもかかり、殆どは国内生産なので、その分、販売価格が高めになる。でも、魂を込めて、ものづくりをしている。
彼らも、今までと同じではダメだと、色々試行錯誤してるんだろうと思う。D2Cのみならず、様々な趣向を凝らした販売方法や、春夏・秋冬シーズンに関係なく自分たちが発表したいタイミングでシーズンレスのコレクションを展開すると決めたブランドもある。
ちらっと自己紹介になりますが、むかーしむかし(笑)の1985年、母親が仕事でパリに住むことになり、ただ面白そうという理由で、くっついていった。その時飼ってたビーグル犬のBOWIEと、当時は20時間以上のフライト!で、私がパリに着いた翌日から母親は撮影で(確か)マラケッシュに行き不在。いつも忙しそうだった。かなり全身全力な仕事だったんだと思う。
でもファッションにパワーのある時代で、はたから見ても、その世界は本当にキラキラしてた。限られた人しか観れないパリコレの(ランウェイ)ショーを、小娘の私が生意気に観せてもらったりした。(蛇足ですが、その後は全く関係ないIT系の会社で仕事をしていた。が、出産を機に時間が出来た事で、少しずつ母親の仕事を手伝うようになって、たくさんの方々に本当にお世話になり、今の私があります。)
そんな育った環境のおかげで、ファッションに限らず、いつもクリエイションは身近にあって、なんとなくその全身全力な熱量は、結果、創り出されるモノたちに魂がこもっている気がするんです。そして創れない私は、年下であろうが創れる人をまず最大限にリスペクトしています。これも母親から教わりました。
実際、コロナ禍になって、オンラインでミーティングも済むし、外から帰ってきたら直ぐシャワーを浴びる日々では、洗いやすい服が選択肢の第一条件になるし、毎日どこかでいつも緊張していて、心が疲れているから、頑張っちゃうオシャレは今の雰囲気じゃない。コンフォタブルもより大事。
だからこそ、逆に頭の先からつま先まで抜かりなく着飾ったドラァグクイーンの彼女たちは非日常で、心惹かれるのかも。周りがどうであれ、自己を貫く姿勢にも元気をもらえます。
ニューノーマルとなった今、自分が何を一番大事にすべきなのか、家族とか時間とか。嗅覚とか感覚とか。色々考えられる大事な時間をもらえた事も確か。そんな想いにもリンクします。
そして、私は何をすべきなんだろう。
と日々、思っていた所に。
で、再考②へ続きますwww
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