売上高向上直結?! お客様目線のお店の役割とは?
国内有数の観光地でお菓子屋さんを営んでいる会社のお話しです。診断に入る前に覆面調査として、密かにおじゃましてみました。
その日、近隣の人気ベトナム料理屋さんとコラボイベントが開催されてました。店内はお客さんでとても賑わってました。
私がお店に入ると「いらっしゃませ」の声もなく、ぼーっと立ってるしかありませんでした。お菓子屋さんと聞いていたのでお菓子を買おうにも商品が選べるほど豊富に置いてあるわけでもなく、レジ前にしか置いていないため買いづらい。
なじみのお客さんと思われる人たちであふれかえっているため、一見さんには非常に居心地が悪い状況でした。
ここで、お客さんが入りやすく、お買い物しやすお店ってどんなお店?と疑問が湧いてくるのですが、その切り口として参考にしていただきたのが、お店の機能(役割)です。
(1) お店の存在を強調する機能
店構え、看板、外装などにより店の存在感を演出することで、店舗に気づいてもらう機能です。
(2) 店内へ誘導する機能
レイアウトや通路の工夫、入りやすい出入口、明るい店内とすることで店内へお客様を誘導し、店舗に入ってもらうための機能です。
(3) 商品選択機能
商品陳列の品揃えを拡充したり、手に取りやすい陳列などの工夫により商品の選択購買を促す機能です。
(4) 購買促進の機能
サービス施設(試着等)、販売方法やスタッフの対応などにより、お客様に買ってもらいやすくする機能です。
(5) イメージ高揚の機能
見やすい陳列や色彩、照明など資格的要素のほか、BGMなどで商品の魅力を演出し、顧客に対しての購買を促す機能です。
(6) 店内巡回および滞在時間延長の機能
店内通路やレイアウトを整備することによりお客様が店内を巡回しやすいようにし、滞在時間を延長することで購買の機会を増やす機能です。
(7) 情報発信機能
SNSなどで新商品や店舗情報などを発信して、お客様の来店につなげたり、POPなどで商品の紹介をして、購買を促したりする機能です。
実際にはお店の機能が働いているかどうかを確認するために、様々な調査を実施の上、これらの機能すべてについて改善策をご提案いたしました。
何を売っているお店かわかりにくいのでお店か外から見てわかるように看板のデザインや置き方、お客様が店内を歩き回りやすくするためのレイアウト変更や品揃え、お店のことや商品について情報をわかり易く伝えるためのPOPのデザインなどなど。
お店のSNSを確認してみると、早速改善策にとりかかってくださってました。今回ご提案した改善策の効果か、売上高も向上していると喜んでくだいました。
実際にお買い物して、お店周辺を歩き回って、いろいろな人にお話を伺ってご提案しました。いつも大切なのはお店側でも、お客様の目線になっているかどうかです。
店内にいて接客をしていると、忘れがちなお店の外観だったり、情報提供。
社長自ら、お客様の目線で外に出て、外観を見直してみませんか?
売っている商品と外観のコンセプトに違いが出ていたりしませんか?
お客様が買いやすい価格設定、品揃え、情報提供ができていますか?