漫画の聖地、トキワ荘へ
昨日、小雨が降ったり止んだり不安定な空の下・・・・・・・・
わたしは感動していた。
コロナの影響で、ほとんどひきこもりのわたしが久しぶりに電車で遠出して。(と言っても同じ都内だが)
重たい腰をあげて辿りついたその目的地は・・・
トキワ荘である。
正しい正式名称は、トキワ荘マンガミュージアムというらしい。
漫画の聖地、トキワ荘。『まんが道』の大ファンで、トキワ荘という響きだけで胸が躍るわたしにとって数十年前とりこわしたはずのトキワ荘を再び復元したこちらの施設は、夢のような空間であった。
https://note.com/makoluckyhappy/n/ncc4aab0b157f
↑数年前、トキワ荘跡地巡りをした時の日記。跡地でも興奮していたのに、まさかこの数年後の今、復元した「トキワ荘」に入る日が来るとは・・・。
トキワ荘マンガミュージアムの詳細はこちらから
https://tokiwasomm.jp
なんと、現在入館料無料。
トキワ荘マンガミュージアム(以下トキワ荘とよびます)へ辿り着いたわたしは、復元されたトキワ荘を目の前になんとも不思議な感覚におちいった。
懐かしい。
トキワ荘が解体されたのは1982年。わたしはまだ生まれていない。
それなのに、なぜか「ただいま」と自ら言いたくなる不思議な空間であった。
めちゃくちゃ感動していても、外出時必ずマスクとメガネ着用しているのではたから見たらこんな感じだろう。(誰も見ていないが)
では、いざトキワ荘の中へ。
どきどき。
うわぁ、すごい・・・。再現したというか、階段も廊下も昔からずっとあったみたいだ。
階段を上がった廊下。
テラさんが現れそう。
*一階の入り口に写真撮影可能なエリアの紙が置いてあるのでそれを参考に撮影しています。
共同炊事場。
再現された漫画家の先生方のお部屋。
(めちゃくちゃ感動している図)
四畳半という響きが好きなのも、まんが道の影響かもしれない。
トキワ荘の四畳半の部屋に住み、漫画を描く。
憧れだ。そして一生叶わない夢だ。
この昭和の匂いしかしない木造のアパートがいい。
なんて魅力的なのだろう・・・。
最高級なタワーマンションも素晴らしいが、トキワ荘への憧れの方が大きい。
まんが道にでてくる憧れの「トキワ荘」は、大金をはたいても一生住む事ができない、手の届かない空間である。
しかし、トキワ荘マンガミュージアムのおかげで叶うはずのなかった夢がわたしなりにひとつ叶った気がする。
四畳半のあの部屋で、チューダー飲んで乾杯したり、メンチカツをはさんだフランスパンを食べたいなぁ。
トキワ荘を出た後は、松葉で遅めのランチ。
瓶ビールにチャーハン。久しぶりに食べたが、やっぱり美味しい。
松葉の春巻きは初めて食べたが中がジューシーでボリュームがありこちらも美味しかった。
チューダーは二杯飲んだ。
お腹も心も満たされたが、松葉を出てまたもやトキワ荘の前までほろ酔いで来ていた。
同じ都内に住んでいるとはいえ、コロナの影響もあり出かけなくなった今、電車を乗り継いで来たトキワ荘は小さなひとり旅のようだ。大げさだけど、そのくらいわたしはバイト以外ほとんどひきこもっている・・・。
いつ収束するか分からないコロナウイルスの不安で泣いてしまう時もある。
実家に帰れない。甥っ子姪っ子にも会えない。
年内には帰れるのか?
家族に会えるのか?
同じ都内ですら、つい先日、数ヶ月ぶりに友人と会ったばかり。
昨日みたいに外に出る際も、外出前に体調と平熱か必ず確認。それでもコロナの恐怖は、無自覚無症状でも感染している可能性があるという事だ。
その場合、もし人に感染させてしまったら・・・
そう考える方がおそろしい。
外出から帰宅してからも平熱を確認。気が狂ったかのように何度でも体温をはかってしまう。
平熱=感染の可能性ゼロではないかもしれないが、自分で確認できる体調や味覚、体温などのセルフチェックは毎日しようと思う。
こんなに心配するなら外に出なければいいかもしれないが、生きている以上そうもいかない。そして大阪の吉村知事が言うように、感染予防を徹底して、コロナウイルスと少しずつ共存していくしかないのかもしれないとも思っている・・・。
外食する際も、オーダーする時はマスク着用したり、もし今後友人と外食する際も、会話する時はマスクをお互い着用する、など個人的に気をつけていきたい。
というのも、都内の飲食店で働いていて、お客様から学んだ事だ。
同僚の方々とご来店されるお客様で、食べている時は無言。食べ終わってからマスク着用してお話される方々の多い事。もしかしたら会社でそう指導されているのかもしれない。
また、都内の病院で看護師として働く友人も、同僚の方々とご飯を食べる際は席の間隔をあけ、食事中一切会話してはいけない、という厳しいルールがあると言っていた。(あくまで友人が働く病院でのお話です)
そういう話もふまえて、わたし自身から気をつけられる事を徹底していきたい。
(トキワ荘の事を語るはずが途中コロナの話になってしまった)
こんな世の中になってしまったが、トキワ荘マンガミュージアムは、光のような存在である。
最近建てたとは思えないくらい、自然に年季の入ったアパートを再現しているトキワ荘マンガミュージアムは本当に素晴らしい。
ありがとう、トキワ荘。
おかえりなさい。